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【はじめての方へ】開智望小学校のブログのご案内

<Q1>開智望小学校の概要について知りたい!

→学校パンフレット電子版(PCでのみ閲覧可)

https://sgate2.e-manager.jp/book-view/view/bookNum/39/memberNum/0/groupNum/1G

 

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●Organizeとは何なのか?~2学期の1・2年生の探究「How We organize Ourselves」より

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

2学期が始まりました。

 

kaichinozomi-daily.hatenablog.com

 

こんがり日焼けして、少し大人になって帰ってきた子どもたち。

夏休みは"遊び"に"探究"に充実した日々を過ごしていたようです。

 

夏の探究の一例)

 

◯昨年は磁石でロボット作成

→今年はロボット教室で習ったことを踏まえて坂道を上るロボットを作成

 

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◯昨年は安曇野について調査

→今年は安曇野の昆虫食などをさらに深掘り

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「探究は続くよ、どこまでも」ということで昨年の探究で達成感を得た2年生が

さらに、深く・広い探究をしてくれて嬉しいばかりです。

 

9月3日(土)は夏の探究の発表会があり、午後には説明会があります。

説明会の参加者の皆様には子どもたちの夏の成果をご覧いただけますので、

奮ってご参加ください。

 

説明会予約フォーム - 開智望小学校

 

◎Organizeとは何か。

 

さて、1・2年生の2学期の探究は、

「How We organize Ourselves」です。

 

日本語にすると、「私たちは自分たちをどう組織しているのか」となります。

 

organizeとはどんな意味なのでしょうか。

 

organize は,organization(組織)という単語の動詞形。
なんか,いかめしい感じがしますが,日常的なことばとして使います。
organize の基本的な意味は,
「全体がうまく機能するように,個々のものを順序よく並べる」。

鍵盤が順序よく並んで,全体として1つの楽器になる organ(オルガン)も関連語です。

参照:

Organize ってどういう意味? ( 中学校 ) - 池村大一郎の英語学習おもしろダイアリー - Yahoo!ブログ

 

 

「全体がうまく機能するように、個々のものを順序よく並べる」こと。

 

この1文を読むだけでも子どもたちと一緒に行う探究の幅が広がります。

 

全体がうまく機能するように個別のものが順序よく並べられたもので何が思いつくでしょうか。

→パソコン、iPhone、サッカーのポジション、駅の路線図、などなど、身の回りには上手に組織されたもので溢れていますね。

 

このように、ある視点を持って世の中を見渡すと、バラバラだった個別の事象が結びついて見えてきます。

 

1年生は「1つのもの(商品)」などを注意深く分析して、バラバラに分解していきます。

イチゴのショートケーキは何でできているのか。

イチゴとタマゴと何だろう、と考えていくのです。(Connectionで考える)

 

そして、次にPerspectiveで考えます。

イチゴのショートケーキに関わる人ってどんな人がいるんだろう?

ケーキ屋さんに、材料を運ぶ人、そしてお客さん、もしかするとケーキの入れ物を作る人のいるのかもしれないね。

 

最後は、Responsibilityで考えます。

人間と環境の関わりから、私たちの責任について考察していくのです。

イチゴのショートケーキという1つのものについて、上記のように探究をしていくと

子どもたちはこんなことを思うでしょう。

「こんなにたくさんの人が関わっているんだな。ケーキ屋さんの工夫がわかるとケーキを大切にしないとね。」

「ゴミがたくさん出ると地球にとってよくないから、残さないで食べよう!」

 

イチゴのショートケーキを探究していくことで、

知識や概念的思考(Connectionなど)、そして態度が育まれていく様子がお分かりになりますか。

 

実は昨年こうした探究を行った今の2年生、夏の探究で素晴らしい調査をしてきました。

 

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最後のまとめの「たとえば」がまさにResponsibilityですね。

 

この2年生の子は、川の汚れという問題意識に対して、どこが一番汚れているのか。

その原因は何なのか。そしてどうすればきれいになるのか。

大人顔負けの力強さで探究をしてきました。

 

国際バカロレアの探究では、単なるアクティブラーニングではなく、

まさにこうした全人教育といえる、深くて広い探究を実施しようとしているのです。

 

閑話休題

1年生は「個別のもの」を中心に注意深くそのもの自体を分析して、そのものと他のものや人との関係を探究していきます。

 

2年生は、もう少し広く「組織やコミュニティ」に目を向けます。

 

公園やコンビニ、そしてディズニーランドなどをまずは要素に分解します。

次に、以下の問いかけをしていきます。

 

コンビニには、何があるんだろう?(Form)

コンビニには、どんな人が働いているんだろう?(Function)

コンビニには、お客さんに「便利さ」を提供するためのどんな工夫をしてきたんだろう?(Changeなど)

 

1年生でも2年生でもコンセプトといって概念的に考えるための視点、切り口を用いることによって、どんどん考える力を身に付けていくのです。

 

 

 

この本でも再三日本の教育では考える力が育たないと言われています。しかし、教育の世界では、具体的にどうすれば考える力を育めるのか、その方法があまり考えられていないのです。

 

幸い私たち開智望小学校では、国際バカロレアフレームワークを用いて日頃から、

8つのコンセプトを用いて探究をしています。

 

それらによって、どんなトピックを与えても、自分なりに考えることが徐々にできるようになるのです。

 

もちろん8つのコンセプトが全てではありませんが、考える切り口があるととっても便利ですね。

 

本題に戻ると、2年生はディズニーランドなど人を集める場所にはヒミツがあることを探究を通して会得していきます。

これが前半のインプットになります。

 

そして、後半は自分たちで人が集まる場所を作っていくのです。

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

今年も10月に開智のぞみまつりが開催されます。

そこに向けて自分たちで企画・運営していくのです。

 

多くの小学校では、行事は行事のためだけ、工場見学は工場見学だけに終わってしまいがちです。

 

そうではなくて、私たちは、

工場見学を通して、

開智のぞみまつりを通して、

「How We organize Ourselves」ということを学んでいくのです。

 

Organizeですから、多分に工夫の余地があります。

「全体がうまく機能するように、個々のものを順序よく並べる」のですから、

 

もっとよく並べる方法があれば変えていいわけです。

全体がうまく機能するように創造的に考えられるわけです。

 

これまでの教育では正解ばかりが溢れていました。

しかし、大きなテーマが与えられることによって、より考える余地が生まれ、

子どもたちが主体性を発揮しやすくなります。

 

小学校のうちからOrganizeという概念を身をもって学んでいけば、子どもたちが大人になる頃には、もちろん選挙に行くでしょう。もちろん街づくりや起業なんてする子も出てくるかもしれません。

 

今回紹介した川の汚れについて探究した子の将来なんて、楽しみで仕方ありません。

 

今後も探究の様子は随時発信してまいりますので、ぜひお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●夏休み終了まで、あと僅か。全く宿題が終わっていない。さて、どうしますか?

夏休みもあと残り僅かとなりました。

 

子どもたちは最後の追い込みで、思いっきり遊び、じっくり学んでいると思います。

あなたのお子さんはどんな様子ですか?

 

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学童に来ている私のクラスの子たちは当然宿題が終わっているようで、

2学期の探究のプランニングを手伝ってもらいました。

 

・夏休み終了まで、あと僅か。全く宿題が終わっていない。さて、どうしますか?

 

彼らのように宿題があっという間に終わったお子さんもいれば、

そうでないお子さんもいるかもしれません。

私自身思い返しても、何回かの夏休みは最後の最後まで宿題が終わらず

焦っていたことを思い出します。

 

今日の記事が何かしらご参考になれば幸いです。

 

<対処法3+1>

 

1)まず、とにかく手を動かす。

 

人間の脳には作業興奮という仕組みがあります。

やる気が出ないのはやっていないから。やり始めるとやる気は出てくるのです。

ご興味がある方は「作業興奮側坐核(そくざかく)」などで検索してみてください。

 

人間は何かを始めるとやる気が出てきます。

国語も算数も自由研究(望小学校では夏の探究)も全てが終わっていない場合、

とにかく何かしらから手を付けてみる。

これがおすすめです。

 

漢字を1字書く、かけ算のプリントをまず1問終わらせる。

 

これをやり始めるとだんだんと終わります。意外と2・3時間くらいで全部終わったりします!これは事実です。

 

私自身毎週ブログを書こうとしても、すぐに書ける時ばかりではありません。

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

この記事を書くのに結局4時間もかかってしまいました。

それでも書き始めればいずれ終わるわけですね。

 

参考図書

 

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

 
脳を活かす勉強法 (PHP文庫)

脳を活かす勉強法 (PHP文庫)

 

 

 

 

2)上司(≒保護者、もしくは教員?)に相談

 

私はサラリーマンをしていたので分かるのですが、仕事を任されて直前まで抱え込み、

終わっていないと結局納期直前で上司が近づいてきます。

 

上司「君、例の件終わった?」

私「終わってません。」

上司「なんで終わってないんだ????怒」

 

こうなるんですね。

 

上司から叱られないためには、直前に言うよりも少し早めに相談することが大切です。

夏休み最終日に終わってないとならないために、ぜひ、お子さんに次の4点で

報告させてみてください。

 

進捗・成果・問題点・次のステップ(例)

→進捗(国語のプリントは20ページのうち8ページ終わったよ)

→成果(終わった8ページは丸付けをしてもらったら、全部合ってたよ)

→問題点(あと12ページのうち、絵日記が終わらないよ)

→次のステップ(書くことがないから、どこか連れてって!)

 

「どれくらい終わったの?終わってないの?」

「何ができたの?できてないの?」

「何に困っているの?あなたにどんな助けが必要?」

「次にどうしようか?」

こうしてお子さんに問いかけるのがおすすめです。

 

お父様・お母様は「何で終わってないの?」とお子さんを責めるよりも全体量のうち、どこまで終わっていて、どこで困っているかをお子さんに自分で言ってもらうのがよいかと思います。これは、実は良い社会勉強かもしれませんね。

 

そして、考えるべきポイントは、やる気がないお子さんを前に無理やりやらせるか?という所です。

 

開智望小学校の校長(開智学園の理事長)は、1学期の終業式の時に

「夏休みはおもいっきり遊んで、夏休みにしかできないことをしてください」

と子どもたちに話をしていました。

 

宿題の中身の中で、夏休みにしかできないものは何でしょう。

国語ですか。算数ですか。それとも自由研究ですか?

16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ

16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ

 

 この本にも書かれていましたが、小学校低学年までに一番大切なことは知的好奇心を伸ばすことです。

 

知的好奇心を伸ばすためには無理やり宿題をやらせることが最適なのかという疑問が出てきます。

 

夏休みの宿題をそもそも終わらせる必要があるのか、というところから考える必要があるのかもしれません。

 

3)優先順位をつける

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2)とも重なりますが、全ての宿題を終わらせる必要があるのかを考えると残り時間でやるものが分かってきます。

 

国語も算数も自由研究も終わっていないとしたら、夏休み最後に無理をして宿題を終わらせ体調を崩してしまっては本末転倒です。

 

私は社会に出るまでは全ての宿題を完璧にやらなければならないと思ったのですが、

すごく頭の良い切れ者の会社の先輩のこんな姿を見て、その考えを改めました。

 

先輩「この仕事ってやる意味あるんですか?」

 

 

上司A「いいからやれ」

上司B「これはな、そもそも・・・」

 

なるほど、考えるとはこういうことも含むのか、と思ったものです。

もちろん、全てに対して意味を求めたりしても疲れますし、暗記や知識も必要ですし、

小学校の低学年では無理矢理でも習得しなければならないこともあります。

 

ただし2学期始業式2・3日前で全く宿題が終わっていない場合は、

最優先事項は肉体的・精神的な2学期のスムーズなスタートだと思うので、

最優先事項と宿題を天秤にかけたほうがよいのではないか、というご提案です。

(こんなことを教員が言うと問題があるかもしれませんね。。。)

 

また、夏休みにしかできない本物の体験や感動する出来事があるのであれば宿題はやらずに、そちらを優先してほしいと願っています。

 

+1)生きる智慧?宿題を通して何を学んでほしいのか?

 

さて、ここまで書いてきても、宿題を終わらせていない子が2学期には1・2名は、

いるでしょう。ここからは、教員の目線で考えてみます。

 

朝来た時点で「先生、宿題忘れちゃった」という子

朝連絡帳を見せて「先生、宿題終わってない」という子

何もいわずにスルーする子

 

教員も人間なので、上記のどんな対応をするかで、お子さんの受ける被害(指導)は違いますね。

 

あなたが教員なら、どうやって対応しますか。怒鳴るのもスルーするのもありです。

 

 

もちろん教員は子どもたちの宿題を見て、成長や今後の課題を見る必要があるので、

頭ごなしに怒ったりはしませんが。

 

あまり狡賢い人間になってほしくはありませんが、時には自己防衛も大切かと思います。

 

ということで賢明な小学生のみんなは是非、宿題が終わっていなかったら連絡帳にお家の人からコメントを書いてもらいましょう!

教員から受ける被害が最小限に抑えられると思います。

 

もしくは、必殺技「やったけど家に忘れました!」と言って、帰ってからがんばって終わらせましょう!

(実際は表情を見れば、教員もプロなので、本当にやったかはわかります。。。)

 

 ・まとめ

 

夏休みの宿題を例に考えてきましたが、要はこういうことです。

 

何が目的なのか?「何のために」の部分です。

 

夏休みの宿題は大切ですし、子どもたちにとって不必要なものではないでしょう。

しかし、2学期にスムーズに入ったり、夏休みにしかできない体験は、宿題と同じくらい、もしかするとそれ以上に大切かもしれないということです。

 

以前、保護者会の方々とお話しさせていただいている時に、

「これからの時代は柔軟性が必要である。そういうものを子どものうちから身に付けてほしい。」とおっしゃっていたことを思い出しました。

 

夏休みの宿題は目的なのか、手段なのか、ぜひご家庭で考えていただき、

また望小学校のみんなと思いっきり遊び、じっくり学ぶ2学期を過ごしていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●[国際バカロレアの何が良いのか]を夏休みに改めて考えてみました。

夏休みも残すところ10日となりました。

子どもたちは今頃貴重な体験をたくさんしていると思います。

この秋にお受験をお考えの保護者の皆様とお子さんたちは、ご準備に励まれていると思います。

 

このタイミングで今一度、国際バカロレアの何が良いのかを考えてみました。

 

ぜひ、長文ですが、お付き合いください。

 

目次)

1.国際バカロレアとは何か。

2.国際バカロレアの良さとは何か。

3.開智望と国際バカロレアの関係

4.国際バカロレアは新しいのではなく、実は●●●な教育

 

 

1.国際バカロレアとは何か。

 

国際バカロレアとは何か。それは、探究心と知識と思いやりのある世界平和に貢献する若者を育てようとする一貫した教育カリキュラムです。

 

国際バカロレアについて|マレーシア専門留学エージェント荒木隆事務所

3分で知る!国際バカロレア | By The International School Times

 

すでにご存じの方も多いと思いますので、まだの方は上記でご覧ください。

 

 

2.国際バカロレアの良さとは何か。

 

一言でいえば一貫教育により、21世紀に必要な力が身につくということです。

 

お時間がある方は、次のリンクの資料を是非ご覧ください。

 

一貫した国際教育に向けて

http://www.ibo.org/globalassets/publications/towards-a-continuum-of-international-education-jp.pdf

 

一部引用してまいりましょう。

 

21世紀を生きるための効果的な学習とは、以下を踏まえたものです。

・知識ベースは急速に拡大しており、学習者には、ただ知識を習得するのではなく、知識を処理し判断することが求められます。
・世界は急激に変化しており、学習者には、ただそれに対応するだけではなく、未知を予測し変化に適応することが求められます。
・就職志願者には、スキルや学習を転移させる能力がより一層求められます。
・協働して物事に取り組んだり、問題解決したりすることを学ぶことが、ひとりで取り組むことを学ぶのと同じくらい重要になっています。
・脳がどのように学習するかについて深く解明されてきており、「指導」と「学習」はそれを踏まえたものでなければなりません。
・学習者が効果的に活動するためには、学習者の自信を育てることが、学習面での成長と同様に重要です。認知能力に加えて、情緒面も学習において重要な要素です。
・建設的な批判的思考は、個人および集団の生存に必要な手段です。児童生徒は、無意味なものと意味のあるもの、真実とプロパガンダを見分け、十分な情報に裏づけられた自分自身の考えによる判断を下せるようになるために学習しなければなりません。

 

「指導」と「学習」の方法

・学び方を学ぶ
・体系的な探究
・批判的思考

 

以前もお伝えしましたが、こちらの本もとっても参考になります。

国際バカロレア構成主義の学びについて、きっと理解が深まるはずです。

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

 

 

今まで(20世紀後半)は、世間を見て、良い子育ての方法は一つとされていました。

そうすると望ましい子育ても一つです。すなわち、みんなと一緒にしていればいいと。

そして、みんなと一緒に成長して、特に考える力や表現する力も必要とされてはいませんでした。

 

 

しかし、21世紀になりました。

時代は大きく変わってしまいました。ここではあまり申し上げられませんが、生き抜くのが非常に困難な時代です。自由といえば聞こえはいいですが、ある意味で弱肉強食。

子どもたちが大人になる頃には、うかうかしていると仕事にあり付けず、大変な事態になっているかもしれません。

 

もちろん環境問題や紛争などもあり、答えがない問題を解決していかなくてはなりません。

 

私自身、中学校から塾に行き、高校は進学校。大学受験では夏休みに400時間勉強し、最後は身体を壊しながら現役合格。そして、大学では就職活動戦線を勝ち抜き、社会人になってからは安定した毎日が待っているはずでした。

 

ところがどうでしょう。社会に出れば待っていたのは「自分の無力さ・無能さの痛感」でした。

 

どうして今まで大人の言う通りにがんばってきたのに社会に通用しないだろう。

なぜなんだ?!

 

そうした怒りにも似た想いから、本当に子どもたちにとって役に立つ教育をしたい。

そんな想いで小学校の教員免許を取った日がありました。

 

今では、自身の経験を踏まえ子どもたちに考える力を付けたい、どんな困難にも負けない生き抜く強さを身に付けてほしいと願っています。

 

社会人経験を経た私から見ても国際バカロレアの探究の方法は理に適っていると思います。

最近話した理系の大学院を出た研究者の方々に国際バカロレアの話をしても

「それはいいね!それだったら大人になってからも役立つよ」とうれしい言葉をもらいました。

 

3.開智望と国際バカロレアの関係

 

国際バカロレアは、日本国内ではずっとインターナショナルスクールを中心に行われてきました。

 

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする

 

 

東京インターナショナルスクールの坪谷先生には望小も大変お世話になっています。

多くのインターナショナルスクールでは探究の授業がたくさんあります。

 

しかし、国語や算数、社会などのシングルサブジェクト(教科の授業)は多くありません。もちろん例外もありますが、シングルサブジェクトがないことによって、デメリットもあります。

 

それは何かお分かりになりますか。

 

 

詳しくは、説明会でお話ししたいと存じます。

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説明会予約フォーム - 開智望小学校

 

探究の授業はもちろん、国語や算数、そして英語もきちんとやる。

また異学年齢学級で社会性を養う。

 

国際バカロレアの強みを活かしつつ、

国際バカロレアでは、そこまで重視されていない教育の重点に力を入れているのが

開智望小学校です。

 

また、開智望小学校は開校2年目の学校です。

「新規開校でゼロから作り上げて大丈夫なんですか?」そんな声を説明会では保護者の方からいただくこともあります。

 

しかし、国際バカロレアは全世界で行われているのです。

なぜ、国際バカロレアは世界で通用するのか? | Central Forest International School Tachikawa セントラルフォレストインターナショナルスクール立川 国立・立川のプリスクール・キンダーガーテン

 

この記事によると世界で最も優れたインターナショナルスクールは、

インターナショナルスクール・オブ・ジュネーブとのこと。

 

インターナショナルスクール・オブ・ジュネーブは、探究プログラムを公開しています。

A bespoke curriculum for every child | Ecolint | International School of Geneva

 

ご興味があり、英語が得意な方は、是非

Campus des Nations - PYP (EN)

こちらをダウンロードしてみてください。

 

こうした人類が共有すべき知的財産の力を借りて、開智望小学校の探究は設計されているのです。だから、安心してください。

 

 

 

4.国際バカロレアは新しいのではなく、実は本質的な教育

 

さて、国際バカロレアは新しい教育なのでしょうか。

 

そんなことはありません。

 

かつて、日本には林竹二先生という方がいらっしゃいました。

 

ご存じですか。

 

 

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林 竹二(はやし たけじ、1906年12月21日 - 1985年4月1日)は日本の教育哲学者。栃木県矢板市の生まれ。東北学院に学び、のち1934年旧制の東北帝国大学法文学部哲学科を卒業。専攻はギリシア哲学。プラトンについての論文がある。またソクラテスの問答法を下敷きにした人間形成論を構想した。

晩年は、足尾鉱山事件田中正造に関心を寄せ、評伝を書いた。また、斎藤喜博の影響を受け、全国各地の小学校を回って、自ら対話的な授業実践を試みるなど、教育の現実にかかわる姿勢が関係者の共感を呼んだ。「授業・人間について」は、本として刊行された他、グループ現代により映像化もされ、また写真集も出ている。小学生を対象に行った授業で野生児アマラとカマラの絵を教材として提示し、人間とは何かという問いを児童に投げかけている。

 

ウィキペディアより

 

かれについての記事はこちら

学んだことの証しは、ただ一つで、何かがかわることである。 | きょうのことば | 読むページ | 大谷大学

「授業」とはなにか―林竹二先生から学ぶ―①-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーション

 

 

林先生は、探究の授業を今から30年以上前に行われていました。

 

探究とは、何でしょう。

 

最も広義に捉えるならば、探究とは、児童生徒が現在の理解レベルから、より深い、新しい理解レベルへと移行するためのプロセス

 

『一貫した国際教育に向けて』上記参照より

 

余談になりますが、望小学校の北村教育コーディネーターは私にヘーゲルを読みなさい。と2年前から言うんですね。

 

そこで、内心<なんでこんなもの読むんだ?>

<北村先生の変わった考え方にはついていけない!?>

と思うのです。

 

実際、この論文は難しすぎますし。

ヘーゲルの論理学の判断論に於ける「特殊」の役割

http://www.kaichi.ac.jp/wp-content/themes/kaichi2/images/library/kiyo15/kiyo15_03.pdf

 

しかし、ヘーゲル精神現象学や論理学、『資本論』を読むと

国際バカロレアの探究が少しずつ分かってくるんですね。

 

とても不思議です。人間には「Connection」する力が隠されています。

<あ、このことかもしれない。資本主義の分析は個別具体的なものから、だんだんと普遍的なものに迫っていく。子どもたちも目の前の個別具体的な物を分析することによって、だんだんと抽象的な概念がわかってくるんだ。

 

さらに、普遍的だといったん思ったものが実は非本質で、その限界にぶち当たる。それこそが普遍だと思っていたものが実は普遍ではなく、特殊だったんだ。なるほど、みんなが普遍的だと思っていた資本主義が実は特殊だったと言っているのかもしれない。>

 

こうして私自身の探究も深まっていきました。

 

林竹ニ先生は、授業とは事件を起こすこと。

こうおっしゃっています。

 

同じだと思っていたことが実は違うこと。

違うと思っていたことが実は同じこと。

 

こうした世の中の不思議を発見し、その正当性を確立し、

確立した正当性が、新たな物や現象によって壊される。

 

運動であり、ダイナミックなものが探究だとだんだんわかってくるんです。

教員は夏休みの宿題としてPYPのやり方自体を批判的に考えるという課題を行いました。

 

子どもたちに探究してもらうためには、自分たちがまず探究する。

率先垂範しながら、子どもたちに本質的な探究をしてほしい。

 

これが開智望のスピリットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●一石"四"鳥の「あるもの」で園児の生活技能を高める

リオオリンピックが盛り上がっていますね。

体操男子団体12年ぶりの金メダルにはとっても熱くなりましたし、

今晩(8/10)の卓球女子福原愛選手の準決勝も大変楽しみです。

 

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さて、気になるニュースがありました。

 

www.sankei.com

 

小学校でも見られる最近の傾向が一つ前の段階である園児たちの間でも起こっているんですね。

 

・ひもが結べない

・ペットボトルが開けられない

・しゃがめない

 

子どもたちと接していて普段感じていることです。

 

色々な背景があると思いますが、思考力・判断力などと合わせて、ニュースで言われるように、生活技能は土台となる大切なものではないでしょうか。

 

・ひも結び苦手8割

 幼児の生活技能の低下を数値で裏付けたのは、全国国公立幼稚園・こども園長会(東京)が3月に公表した調査。東北から九州にある国公立の幼稚園とこども園計13施設を選び、3~5歳の子供の保護者2129人と教員665人に、子供の生活技能を尋ねた。

 その結果(複数回答)、「身についていない」とされた技能は「ひもを結ぶ」が最多で、保護者の77・7%、教員の76・2%に上った。「箸を正しく持って使う」(保護者39・3%、教員の66・7%)も多かった。「ふきんを絞る」や「物を包む」も保護者、教員ともに4割前後が課題とした。

・手先使う機会減少

 こうした技能は生活の中で手先を使う動作を繰り返し、器用な動かし方や力加減を経験的に学んでいく。

 「現代では子供が手先を使う経験が減ったことで、技能低下が起きた」。調査を担当した東京都目黒区立げっこうはらこども園高橋慶子園長(49)は指摘する。ひもを結ばずに済む靴の普及や、弁当箱を風呂敷に包む習慣も廃れつつある。「握る」ことが必要なジャングルジムなどの遊具も減少傾向で、手足を使う遊びの機会も少なくなっているのが実情だ。

※上記記事より引用

 

・園児の生活技能を高めるものとは?

それは身近にあるものです。

これを読んでいる全員が一度は使ったことがあります。

お金はほとんどかかりません。

100円ショップなどに売っています。

 

さて、何だと思いますか?

 

 

実は、マインドフルネスの本を読んでいて「これ使える!!」と思ったのです。

 

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

 

 

参考:マインドフルネスとは?

ありのままを受け入れる「マインドフルネス」とは | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online

 

 

夏休みになると、カフェや電車内、レストランなどで子どもたちが騒ぎ、時にはギャン泣きしている場面に出くわします。

 

また、小学校や学童などでも、なかなか子どもたちが静かにならない場面があります。

 

「どうすれば子どもたちが静かになり、目の前の作業に集中するようになるのかな?」

という問題意識からマインドフルネスの研究を始めたのですが、、、

 

実は一石二鳥の方法があったのです。

 

 

どこまで引っ張るんだ!?とお叱りを受けそうなので、そろそろご紹介しましょう。

 

1)子どもたちの生活技能を高める

2)子どもたちが静かになる

 

この2つを満たすものとは、

それはズバリ「折り紙」です。

 

ぜひ、お子さんに「折り紙」をさせてみてください。

 

すごく真剣に集中して、静かになります。

そして焦点が定まり、だんだん落ち着いていきます。

 

男の子だったら「紙飛行機・手裏剣」

女の子だったら「お花やドレス」

 

好きなものを折るといいですね。

 

「折り紙」はとっても奥が深いです。

 

東京大学には「折り紙サークル」があります。

Orist 東京大学 折紙サークル

 

他にも「東京折り紙ミュージアム」というのもあります。

日本折紙協会 - origami-noa

 

それだけではありません。

「折り紙」にはこんな効果もあります。

 

 

1)子どもたちの生活技能を高める

2)子どもたちが静かになる

3)コミュニケーションツールになる☆

4)図形的感覚が豊かになる☆

 

 

3)コミュニケーションツールになる。

冒頭の写真でご覧いただいたように「千羽鶴」は応援する気持ちを伝える

コミュニケーションツールですね。

 

「折り紙」を折りながら私は子どもたちと会話することが多いです。

すごく自然に打ち解けることができ、何気ない会話から

お互いの関係を深めることができます。

 

ぜひ、お盆に帰省された際は、ご家族や親戚とご一緒に「折り紙」をされてはいかがですか?

 

4)図形的感覚が豊かになる☆

 

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こうした問題でも分かるように、折り紙は図形感覚を養う効果もあります。

 

おりがみで学ぶ図形パズル

おりがみで学ぶ図形パズル

 

 

2学期は折り紙を使って算数の授業をしようと色々と計画していますが、

園児でもできると思います。

 

手先を使いながら、集中し、そしてコミュニケーションもでき、図形感覚も味わえる。

 

こんな素晴らしい折り紙を夏休みに再評価してみてはいかがですか。

 

今回のブログは以上です。

 

 

 

 

 

 

●「太陽は何色ですか? 絵を描くときに迷うから」 #夏休み子ども科学電話相談

feely.jp

 

たまたま見つけたので皆様にシェアしたいと思い、ブログにしました。

 

www.nhk.or.jp

 

↓↓からは、過去の放送分を聞くこともできそうです!

 

www.nhk.or.jp

 

小学生の女の子:
「太陽の色は何色ですか?」

アナウンサー:
「何色だと思いますか?」

小学生の女の子:
「赤か黄色だと思います」

国司眞先生:
「まず絶対太陽は直接見ないでね」

「太陽の色は白のいろに少し黄色が入っている。だからクリーム色っていうのかな。よく乳白色ということがあります」

「きっとね、夕焼けの時の色が印象に残るから、赤とかオレンジに描くのかなって思います」

 

アナウンサー:
「太陽は赤か黄色だと思うよね。じゃあなんで改めて聞きたいなと思ったの?」

小学生の女の子:
「太陽の絵を描くときに迷っちゃうからです」

 

なんででしょう。とても心が温まります! 

 

●コンセプトのもつ"位置エネルギー"が"運動エネルギー"に転換される。

まずは、3つのニュースをご紹介しましょう。

 

toyokeizai.net

 

synodos.jp

 

www3.nhk.or.jp

 

この3つのニュースはIBのPYPにおけるコンセプト「Connection」で考えるとつながっています。

 

今日(2016/8/3)からamazon和書12万冊以上、洋書120万冊以上が読み放題になるサービスを日本でも開始しました。

 

私もさっそく朝から色々な本を読んでいます。これまでせっせと購入してきた本が数多く存在するので、<くやしい>と思いながら新たな世界の幕開けを感じます。

 

テレビはだんだんと中心でなくなり、周辺のBSスカパーやアメーバTVなどを若者は見るようになりました。音楽はCDからitunesへ、そして月額聞き放題サービスに転換。映画やDVDもだんだんとHuluやnetflixに移行しています。

 

これにより、ビジネスの世界もどんどん変わっていくのでしょうね。

 

上記の2つ目の記事はこの本についてでした。

 

 

2030年、汎用人工知能が開発されると技術的な失業が起こり、多くの人(悲観的に見ると9割の人)が仕事を失う。それによってベーシックインカムが必要となるという内容です。

 

1.人類対機械の最近の話題は?
2.人工知能がどう進化するのか?何が可能で、何が不可能なのか?
3.2030年まで特化型人工知能がどのように雇用を奪うのか?
4.汎用人工知能後の世界はどうなるのか?どう生き抜くべきか?

 

こうした内容が書かれているのでとってもおすすめです。

 

続いて3つ目のニュースです。

 

新学習指導要領では、アクティブラーニングが導入されます。

アクティブラーニングとは何でしょうか。

 

【アクティブ・ラーニング】(p3、4、9) 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。(用語集 文部科学省

 

これまでとは異なる学修のスタイルですね。

 

7月の学校説明会では理事長補佐の北村より、アクティブラーニングについての開智望小学校での考え方についてご説明いたしました。

 

アクティブ・ラーニング利点

  • 思考力や調査能力の向上,知識獲得といった【学習成果の向上】(回答例: 考える力が付いた,自分以外の人の意見が聞けて知識が広がった),
  • 協調性,質問,発言,議論等の【協同作業のスキルの向上】(例: 協調性を学んだ,自分の思ったことが言えるようになった),
  • 【役割・責任に対する意識の向上】(例: 責任感(自分の役割の重さ)を感じた,役割分担の大切さが分かった),
  • 【主体性・能動性の向上,及び達成感 獲得】(例: 自分たちだけでなしとげた,少人数なので意見交換が活発であった)の 4 つの上位概念が抽出された。

参照:

http://www.kaichi.ac.jp/wp-content/themes/kaichi2/images/library/kiyo15/kiyo15_08.pdf

 

開智国際大学の寺本先生の論文からの引用です。

 

開智望小学校が開校して以来1年4か月程度ですが、その効果を保護者の皆様は少なからず実感されているはずです。

 

しかし、メリットばかりなのでしょうか。

 

アクティブ・ラーニング問題点

  • 【活動に関心が持てない】 (例: 興味関心が違った,意味のないことをやらされた),
  • 【教師の指導の在り方】(例: 先生がしっかりしていないと遊んでしまう),
  • 【グルー プのメンバーの関係性】(例: グループ内で仲のよい子が中心,意見を言っても取り上げられず理不尽なこともあった),
  • 【責任・役割分担が不明瞭】(例: リーダー的な人がいないとまったくためにならない)
  • これに加えて,橋本(1994)を引用してグループ学習 の問題点を検討した出口(2001)は,【集団活動による学習成果の低下】(例: 「力のある子の追求を鈍らせる場合あり」,「集団思考により,むしろ低い考えが出る可能性あり」)を指摘し,グループ学習においては,課題内容に対する指導のみではなく,学び方の指導(グループ学習の進め方や対人関係に関するスキルの指導)も 必要であると主張している。
  • 町・中谷(2014)も,単にグループを組ませて活動をさせても,それだけでは協同学習は成立し難いとしたうえ で,協同学習成立のためには,教師が具体的な方略をもって意図的に介入することが重要と述べている。

同じく寺本先生の論文で示されている通りアクティブラーニングには、問題点もあります。

 

そこで国際バカロレアの登場です。

 

3. 国際バカロレアのプログラム:文部科学省

 

私たちは開校準備室時代からずっと、アクティブラーニングを本当に子どもたちにとって良いものにするために研究を重ねてきました。

 

アクティブラーニングとは、ともすれば活動あって思考なし、になってしまいます。

 

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

 

 

もしご興味がある方はこちらの本から、ぜひご覧になってみてください。

 

国際バカロレアがやろうとしていることが見えてくるはずです。

 

だんだんとブログが長くなってまいりました。

タイトルの<●コンセプトのもつ"位置エネルギー"が"運動エネルギー"に転換される。>ということについて、これから書いてまいりたいと思います。

 

少々お付き合いください。

 

国際バカロレアはアクティブラーニングの長所を伸ばし、短所を補う優れたフレームワークです。

 

 

この本の楠木先生の言葉によると「位置エネルギー」を持っています。

 

国際バカロレアのコンセプトは、探究心と知識と思いやりのある若者を育てよう!というもの。

そのために知識と概念とスキルと姿勢、行動まで明記されています。

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

これまで何度もブログでもお伝えしてきた通り開智望小学校の探究には大きな長い戦略ストーリーがあります。

 

楠木先生は、上記の本でこうおっしゃっています。

 

ストーリーは組み合わせ+順序である。

 

私たちは子どもたちが立派な大人になるまでに、探究心や知識や思いやりがある人物に育ってほしいと願っています。

 

それはある意味「位置エネルギー」です。

そこにむかって皆(保護者と教員と地域の方々と子どもたち)が一丸となって行動を共にします。

 

そもそもアクティブラーニングとは、方法であり、目的が明確化されません。

私たち開智望小学校(開智望中学校、開智望高校)は「国際社会に貢献できる心豊かなリーダーの育成」というビジョン(コンセプト)を掲げ、日々動いています。

 

しかし、そこには戦略ストーリーがなければなりません。

 

繰り返しますが、ストーリーは組み合わせ+順番です。

国際社会に貢献できる心豊かなリーダーの育成」を分解し、

 

リーダーは当然知識もいるし、好奇心もいるし、思いやりもいるし、

英語も話せなきゃいけないし、コミュニケーションスキルもいるよね。

 

それを授業でも行事でもフィールドワークでも高めないとね。

 

そうするとプランが大切だよね。

 

こうして教員が日々話し合いを重ね、組み合わせだけではなく「順番」も考えています。

 

1年生が探究をするとしたら、こうだよね。2年生だったらここまで認識を深めよう。

 

こうした運動エネルギーが子どもたちを育てるのではないでしょうか。

 

どこかわかりにくくなってしまったかもしれませんので、最後にまとめです。

 

・まとめ

変化が激しい時代でますます未来は不透明で不明確になる。

(今までのやり方は通用しない)→すべてのものが無料に近づくのに、生活するのにお金はかかるなど

それによって教育は変わろうとしている。→アクティブラーニングの導入

しかし、教育はなぜ(WHY)、何を(WHAT)変えるのか、わかっていても方法がない。(HOW)→アクティブラーニングはHOWだが、それでは問題点も多い。

 

そこで、国際バカロレアのPYPは包括的でありながら、きちんと「組み合わせ+順番」が考えられている。

 

ここでは語り切れませんので、詳しくは9月以降の説明会でお話しできれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

追伸:

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

この本も考えさせられることが多い名作でした。

 

 

 

 

 

 

●1年生 サマースクール報告

7月20日(水)21日(木)の2日間のサマースクールを無事に終えることができました。子どもたちの確かな成長を感じられる素晴らしい機会となりました。今回はサマースクールの様子についてお伝えしたいと思います。

 

サマースクールでは、1年生の探究ユニット2と関連を図りながら、係活動を組織したり、セントラルアイディアの「身の回りのメッセージ」を広くとらえ、自然界から発せられるメッセージ・サインについて考える活動を行ったりしました。

 

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ユニット2では、初めて同じクラス以外のお友だちと交流しながら学年単位での活動をしました。最初は、ほかのクラスの慣れないお友だちとの関わりに緊張気味でした。回を重ねるごとに、話し合いや発表を通して、お互いを刺激し合い、成長していく様子を感じました。

          

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活動班では、探究で得た知識や概念的思考をもとに、どうすれば協力して、楽しく過ごせるのかを考え、自分たちでマーク・ピクトグラムをつくったり、どんな係が必要かを自分たちで考え、係活動を行いました。

 

     

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「自分以外の相手とメッセージを伝え合って普段の生活が創られていく」ということを、子どもたちが実感と伴って知識として獲得していくことをねらいに、この探究ユニットを計画しました。子どもたちは、活動を通して、自分以外の他者へ伝えることやCaringをすることについて、段々と意識できるようになってきています。

 

自然の探究活動では、普段は見られない生物やきのこ、樹海特有の不思議な形をした木の根をFormの視点で観察したり、Connectionの考え方で、富士山が樹海の自然環境にどのような影響を与えているかまで踏み込んで考えるなど、概念的思考を使って考えることも少しずつ得意になってきました。概念的なものの見方・考え方がユニット3、ユニット4…と、この後につながる探究や他教科での学習にいきてきます。

 

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お友だちと励まし合いながら最後まで歩きぬいた樹海での探究活動。お友だちと協力して過ごした一晩。いつも自分がやってもらう立場から、自分でやる立場、そして、ほかの人へCaringの気持ちを持たなければ「うまくやっていけない」ことのもどかしさを感じる体験… 

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様々な経験を通し、子どもたちはちょっぴり大人になって帰ってきました。

 

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●映画『真夏の方程式』の中における探究とCQ=Curiosity Quotient(好奇心指数)

夏休みに入りました。

 

子どもたちは今頃色々な場所にお出かけしたり、近所のお友達と遊んでいるでしょう。

開智望小学校では夏休みの課題として自由研究に取り組みます。

 

望小では、自由研究といわずに「夏の探究」と言っています。

 

それはなぜなのでしょうか。そこにどんな意味を込めているのでしょうか。

 

そもそも探究とは、探求とも研究とも異なります。

 

研究:[名](スル)物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/69387/meaning/m0u/%E7%A0%94%E7%A9%B6/

探求:[名](スル)あるものを得ようとしてさがし求めること。さがし出して手に入れようとすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/139760/meaning/m0u/

探究:[名](スル)物事の意義・本質などをさぐって見きわめようとすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/139761/meaning/m0u/

 

探求は「答えがある前提」で、探究は「答えがあるかわからない前提(もしくは答えが複数存在する)

 

研究と探究の違いは、難しいですね。

研究は「より実践的なもの」、探究は「より思考を伴うもの」というニュアンスが強いです。

研究者と探究者の違いは? - 「研究」⇒「物事を詳しく調べたり、深く考え... - Yahoo!知恵袋

 

さて、これを読まれているあなたは、子どもの頃、自由研究が得意でしたか。

 

すぐに「得意でした!」といえる方は少数派かもしれません。

 

また、小学校1年生の時は得意だったのに高学年に上がるに連れて苦痛になっていったという方もいるのではないでしょうか。

 

せっかく好きなことをしていいのに、好きなことをするのは意外と難しいですね。

 

開智望小学校では次のご紹介するようなハンドブックを使い事前学習と事後学習に力を入れています。

 

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このハンドブックには、大学院で研究していたメンバーなどの叡智が結集しています。(言いすぎかもしれませんね。。。)

 

好きにやってごらん!と言いっ放しにしては、子どもたちは動きません。

 

子どもたちに自由にやらせる

かつ、物事の本質を考えるきっかけにする

 

この2つを同時に満たす探究を子どもにやってもらうサポートをするのが

私たち教員の役割です。

 

そこで、夏の探究をする上で非常に参考になる教材があるので、今回のブログで紹介したいと思います。

 

すでにご存知の方も多いと思いますが、こちらです。

福山雅治 ガリレオ 「真夏の方程式」 予告

 

帝都大学の物理学の准教授である湯川学(福山さん)が事件を解決する映画です。

その中に理科嫌いの少年と一緒にペットボトルロケットを飛ばす実験のシーンがあります。

 

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参照:

http://amuraba.blog.fc2.com/blog-entry-1075.html

 

「理科なんて何が面白いの?」と言い放つ少年と一緒に湯川教授が実験をするのです。

 

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参照:

http://www.cinemawith-alc.com/2013/08/galileo-movie.html

 

[目的]200m離れた地点の海底の素晴らしい海の景色が見たい

→少年は船でその地点に行くことができません。

 

[アプローチ]ペットボトルロケット+テレビ電話機能付き携帯電話

→何度も実験していく

 

映画をご覧いただくとわかりますが、この中には探究のエッセンスが詰まっています。

 

【動機付け】→【疑問出し】→【仮説】→【検証】

 

なんとしても海の景色が見たい!という強い動機付けのもと

湯川教授と少年は何度も実験を繰り返します。

途中で失敗を繰り返しながら、だんだんと<最適解>に近づいていくのです。

 

答えをすぐに求めないで、失敗をしながら、今までの経験や知識を駆使して問題を解決していく。

 

こうしたリアルなプロセスが映画の中に鮮明に描かれています。

 

ぜひ、お時間があればご覧になってください。

 

・まとめ

 

CQがIQ,EQと同じくらい大事な時代に

CQがIQ,EQと同じくらい大事な時代に - 本山勝寛: 学びのすすめ

 

この本山さんのブログにもあるように、最近は、IQ,EQはもちろん「CQ=Curiosity Quotient(好奇心指数)」が高い人が世の中で求められています。

 

今までの日本の教育も大変優れたものですが、

やはりCQにおいて必要となる知的好奇心・ハングリーさ・諦めない心などは

なかなか今までのやり方では育まれません。

 

ぜひ、夏休みの探究という機会に、CQを高めてみるのはいかがでしょうか。

何度も失敗しながら、どんどん試行錯誤していき最後は目標を達成する。

それで終わりではなく、そこに物事の本質を見出す。

 

その中で色々なスキルや考える力を育む。

探究とはとても豊かなものですね。

 

もちろん探求と研究を否定するつもりはありません。

しかし、私たちは思考を伴い、物事の本質を追究する「探究」を目指しているので、

その点をご理解いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

●ここがすごいぞ、望小学校(夏休み学童の2年生インタビューより)


いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

1学期が無事終わりました。

 

kaichinozomi-daily.hatenablog.com

 

これから子どもたちは1ヶ月くらい夏休みです。

この長い休みの間に色々な経験をして、ぜひ一回り大きくなって帰ってきてほしいです。

 

今日から夏休みに伴い学童も始まりました。

そこで、学童に通っていた2年生に色々とインタビューしてみました。

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・学校の一番楽しい時間は何ですか?


「体育の授業です。3分間走が楽しいです。 」
「休み時間です。みんなと思いっきり遊んでいます!」 
「算数の九九が楽しいです。最後までマスを埋めるのをがんばりました!」

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「読書の時間が楽しいです。好きな本を読むのが楽しいです。赤毛のアンを読んでいます。」 
「音楽の授業です。鍵盤ハーモニカが楽しいです。 」

 

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・2年生になって自分が成長したと思うことは?

「知らない人と話せるようになった。 」
「グループワークができるようになった。 」
「国語とか算数とか探究でグループワークをやれるようになった。 」
「△を敷き詰める問題をがんばりました!」

 

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・2年生になって成長したと思うお友達は?

 

「●●くんが前よりももっと詳しく説明できるようになった。 発表が上手になった。 

「●●くんが色んなことにチャレンジしている。 」
「算数の時に九九ができないけど、がんばっていた! 」
「●●さんが1年生の時よりも色々なことができるようになった。 九九を特にがんばっていた」

 

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・お家の人にありがとうを言いたいことは?

 

「いつも料理を作ってくれる。知らないことを手伝ってくれる。ありがとう 」
「ママのところに生まれてきてよかった。 」
「学校に行かせてくれてありがとう。 」
「迎えに来てくれてありがとう。」

 

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・大人になったらやってみたいことは?

 

「自分の夢を叶えたい 」

「辛いことがあっても、ちゃんと前を向いて進んでいく 」
「人が喜ぶようなえらいことをしたい」

 

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・ここがすごいぞ、望小学校

 


「やさしい人がいっぱい 」
「他の学校がないことをやっている。 授業だとArt,Music,探究!」「探究が楽しい。 
夏の探究(自由研究)とか をがんばりたい!」
「読書の時間に静かに本を読んでいる。 」
「他の学校と違って、自分たちで勉強したり、解決できる。 」
「優しい人とか、人が喜ぶことをしてくれる人がいる。 」

 

以上です。

 

少しは子どもたちの成長した様子をご覧いただけたと思います。

 

7/23(土)には入試説明会を実施いたします。

ぜひ、開智望小学校の教育にご興味がありましたら、

気軽な気持ちでお越しいただければと思います。

 

説明会予約フォーム - 開智望小学校