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中学入試の問題を望小の3年生の授業で扱うと…

算数科を担当しております、峰岸です。 

 

先日のDaily Blogでも取り上げましたが、

望小で普段から意識している「探究的な学び」が、

小学校3年生でも中学入試相当の問題に対応できることを

こちらで紹介したいと思います。

また、小中高一貫教育として縦の学年のつながりを

意識した学びであることも、ご覧いただきたいと思います。

 

改めて、今回取り扱う問題は、以下の問題です。

  何人かの子どもに1人16枚ずつカードを配ったところ

  8枚足りませんでした。10人の子どもが加わったので、

  今度は1人12枚ずつ配ったところ24枚余りました。

  カードは全部で何枚ありますか。(出題:明治大付明治中)

 

様々な角度からこの問題を解くことができます。

中学入試の問題という特徴からいえば、

入試問題を解くためのテクニックとして学ぶ、

○○算の1つとして、「過不足算」ととらえることができます。

そうすると、配る人数と配る数が変わったことが、

前半と後半の配り方の「差」となった点に注目するわけです。

 

中学入試では、こうした思考系の問題を、

線分図・面積図などの図で問題の状況を表し、

計算をすることにより、類似の応用問題でも

対応ができるようになる・・・

こうして解ける問題のレベル差が生じます。

 

こうした学びをしていない望小の3年生は、どのように解くか?

普段の学びは「探究型」「習得型」「反復型」を通じて

理解を深めている子どもたち。

自分の経験のない問題への対処は、探究型の学びで、

「仮説を立てて検証する」というやりかたが一番ではないでしょうか。

 

つまり、適当に人数を決めてしまうわけです。

よくわかりませんから、30人くらいにしてみましょう。

(実際、本当に適当に何人と決めてよい)

 

そうすると、

 前半の配り方:16×30-8=472

 後半の配り方:12×40+24=504

この結果、個数のズレは、504-472=32個となります。

ズレてしまったので、人数が違う。

では、この検証結果をふまえて、1人人数を増やしてみよう!

こんな風にまた仮説を立てて、検証するわけです。

 

 前半の配り方:16×31-8=488

 後半の配り方:12×41+24=516

今度は、個数のズレは、516-488=28個となり、少し減りました。

お!なら、もう一人増やしてみる…

 

 前半の配り方:16×32-8=504

 後半の配り方:12×42+24=528

個数のズレは、528-504=24個となり、さらに減りました。

 

この減り方に注目すれば…

 30人 → 32個ズレ

 31人 → 28個ズレ

 32人 → 24個ズレ

…これは、規則的にズレの個数が4個ずつ減っている!

ならば、この個数のズレが0個になるのは、24÷4=6、

つまりあと6人増えればよく、32+6=38人とわかるわけです。

こうして、人数が決まれば、結果の確認として、

 前半の配り方:16×38-8=600

 後半の配り方:12×48+24=600

どちらで配っても同じ600個となり、これが答えというわけです。

 

大人の皆さんは、このような発想ではなく、

中学の数学を使えば、子どもの人数を文字でおいて、

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と、解きますよね。

この式、先ほどの仮説検証型の解答と見比べれば、まさに

「個数のズレがなくなる。すなわち『前半の配り方=後半の配り方』」

という式を立てて、得られた方程式を文字について解いている。

こういう仕掛けになっているのですね。

 

子どもたちには、自分たちが今できる解法で解いてもらいました。

そして、その先に、中学校で習う方程式があるということにも触れました。

 

中高一貫教育であれば、何も中学入試のために

外部の塾などで学ぶ「○○算」を機械的に覚えなくても、

十分探究的に問題を解くことができ、

なおかつその先にある数学の領域まで意識できるのです。

 

勿論、普段から探究でも用いている「Perspective」を意識し、

図を使って解答できるような、多面的な思考も養います。

そのような解き方をマスターすることも、算数の面白さ。

 

そして、こうした入試問題のような文章題は、

問題文から「わかる条件」を整理したり、

「自分が解法に使える道具」を考えたりしながら、

論理的思考、数学の領域で言えば「論証」

につながるような力を身につけていきます。

 

子どもたちは、チャレンジし、達成感を味わい、

視野を広げ、まさに自分の理解を構築していくのです。

 

いかがでしょうか、一貫校ならではの、縦の学年を意識した学び。

望小の子どもたちは、中学入試を経験するわけではありませんが、

中学入試には思考力を鍛える面白い問題がたくさんあります。

こうしたものも扱いながら、子どもたちは楽しく、

そしてしっかりとした算数・数学力を身につけていきます。

 

今後も、こうした学びを紹介しながら、

望小での算数の取り組みのイメージを

つかんでいただきたいと思います。

 

どうぞ、お楽しみに!

開智望小学校の劇づくり~2年生の女子の成長

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。

いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

・劇づくりの総監督のお話

以下、2年生の女の子=総監督 Sさん

 

Sさん「ママ、私、学年リーダーになれなかった。」

お母さまによると、その後Sさんはポロポロ泣き出したとのこと。

 

お母さまの言葉

「でもさ、3年生になっても、学級委員に立候補するチャンスはあるし、今回なれなかったのはSに何が足りなかったのか考えるいい機会じゃない?!」

「ところで、なんで学年リーダーになりたかったの?」

 

Sさん「みんな全員がケアリングして、協力しあって、仲良くすごせるクラスにしたい!」

 

お母さまの心境「保育園では、おとなしかったSさんがリーダーに立候補するなんて・・・想像もしていなかった」

 

Sさんは、とても明るく元気に学校に通っています。私とのコミュニケーションノートの中で算数の問題を解いてみたり授業中みんなで考えたい問題を作ってきたりします。

 

私は3学期の学年別リーダーを選出するときに、他の学年の推薦で選出しました。

残念ながら選ばれなかったSさん。劇づくりでは何かしらのリーダーをやってほしいと願っていました。

 

・総監督の仕事とは?

 

開智望小学校では開智望発表会を行います。今年度は3月です。ゼロから劇を作ります。

 

3・2・1年生が一緒に劇を作るのは並大抵ではありません。

主役、ナレーター、様々な配役を決めています。

 

まずはブレインストーミングでどんな話にするか考えてから、

主題、プロット、セリフと考えていきます。

 

私のクラスでは、ストーリーとプロット、配役がだんだんと決まってきて、つい先日台本バージョン1が完成しました。

 

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このスライドを使って先日の説明会でも私のクラスの劇についてお話ししました。

 

主人公のユウキくん、そしてナナミちゃん。

※ユウキくんはRisk-TakerのLearnerProfileから来ています。

 

ある日ナナミちゃんは、のぞみちょうに引っ越してしまいます。

引っ越してしまってから半年経った頃、ナナミちゃんからバレンタインのチョコが届きます。

どうしてもお礼がしたいユウキくんは秘密の森を抜けて、ナナミちゃんに会いに行きます。

しかし、その秘密の森には恐ろしいヘビがいます。果たしてユウキくんは恐ろしい森を越えて、ナナミちゃんに再び会うことができるのでしょうか。

 

総監督の役割は、劇全体のプロデュースです。

上記のストーリーを具体化し、それぞれのセリフとテーマの整合性を図ります。

 

劇づくりでは最初に全員でセリフを作りましたが、最後の仕上げは有志数名で完成させました。

 

その時、冒頭に登場したSさんは、こんなことを言うのです。

 

Sさん「ねえ、のぐ。みんなに見た目で かってに 決めるんじゃなくて、しらべたりしてから、見た方がいい、ということを伝えたくても この劇をやりました!って最後にナレーターが言った方がいいんじゃない!?」

 

私は本当にびっくりしました。2年生がこんなこと言えるのか、と。

 

・セリフと主題

 

この話を通して何が伝えたいのか。それが主題であり、国語の深い読みでは、その主題を掴むことが大切です。

 

これは動物の話しではなくて、人間にどんなメッセージを伝えたいのか。

 

雪わたりを読んで、人と動物の心の交流が理解できれば小学校5年生ではOKですね。

そんな高度な主題理解を2年生の女の子ができてしまっているのです。

 

そして、セリフ作りのラストでは、上記のSさんの想いがきちんとセリフとして具体化されています。

 

本番を是非お楽しみになさってください。

 

本質を考える時は、「もしそれがなくなったら、それでなくなってしまうものは何なのか?」という問いが有効です。

 

会社組織などの本質は「理念」であり、それがなくなったら組織がある理由がなくなってしまいます。その理念を体現するのが社長やリーダーです。

 

総監督とは、劇づくりのリーダーです。大きな声が出せるとか、演技が上手とかそんなものは二の次です。本当に大切なことから目を逸らさないSさん。彼女の今後の成長が本当に楽しみです。

 

ぜひ開智望発表会をご期待ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

開智望小学校の探究の様子~Unit5:Who We Are(2nd Grade)

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
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・開智望小学校の探究の様子~Unit5 Who We Are

 

野口(以下 の)「コミュニティって何だろう?」

子どもたち(以下 子)「コミュニティのティーってティーだからお茶じゃない?!

 

の「がく^^^^」「でもお茶会ならコミュニティかもしれない(笑)」

 

そんなこんなで探究Unit5が始まりました。

 

今回の探究はWho We Areです。

「ここはどこ?私は誰?」の探究ですね。

 

その中で「コミュニティと人間との関係」を掘り下げていきます。

プランニングを簡単にご紹介しましょう。

 

セントラルアイディア(=子どもたちに身に付けさせたい世界観)は、

「Community Shares common value」です。

 

コミュニティは価値を共有している。

 

1)コミュニティって何だろう?

2)価値って何だろう?

3)シェアって何だろう?(ミッションの浸透度)

 

この流れで探究は進みます。

 

1)コミュニティって何だろう?

 

1-1)私たちの知っているコミュニティ

 

まずは、いろんな制服、民族衣装を見るところから探究は始まります。

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子どもたちは目に見えるところから、だんだんと目に見えない文化や価値に迫っていくのです。

 

開智望小学校の子どもたちは制服を着ており、その制服にも価値があるわけですね。

 

グループワークで色々なコミュニティを知る足掛かりとして制服や民族衣装について考えました。

 

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子「なんか変なの?ふつうじゃない!」

の「いいこと言うね。ふつうって何なんだろう?」「この<ふつう>っていうのがコミュニティによって違うということが今回の探究の肝かもしれないね」

 

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そして探究は続いていきます!

 

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今後もブログでその進捗をお知らせいたします!

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

開智望小学校ウィンタースクールの様子~体験するだけではない"探究型"のフィールドワーク

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ウィンタースクールに2年生と行ってまいりました。2年生が2泊3日親元から離れて過ごすというとてもチャレンジングな企画です。

 

何のめぐり合わせか、1月10日までは全く雪がなかった六日町が11日になると積雪40cm。

 

果たして無事3日間過ごせるのか、とても不安に思いながら東京駅を新幹線で出発しました。

 

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トンネルをぬけると、そこには・・・

越後湯沢に着く前に子どもたちは大興奮。

この時はまだ雪の恐ろしさには気づいていない子どもたちでした。

 

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1日目の雪の様子です。前日まで降っていなかったとは思えない豪雪。

子どもたちはスキーウェアに着替えてキャンプ場に向かいます。

スキーウェアと帽子、ゴーグル、手袋、まだまだ管理するのが大変で一人で着替えられない子もちらほら。子どもたち同士で協力しながら何とか出発しました。

 

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昼間思いっきり遊んだ後は美味しいご飯を食べて宿のお父さんにインタビューしました。

 

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そして、部屋に戻ってインタビューです。子どもたちは目を輝かせながら自信満々に1日を振り返っていました。

 

なかにはお家が恋しくて泣いてしまう子もいましたが、子どもたち同士で励ましあい、何とか乗り越えようとしている様子が印象的でした。

 

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2日目は街並み探検を終えるとさらに雪が強まります。

1m近く雪の中で子どもたちは元気いっぱいに雪だるま作りをしました。

 

こんな雪は初めて!と言いながらおもいっきり遊ぶ子どもたちでした。

 

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宿に戻るときちんと1日を振り返ります。ワークシートに学んだことを記録していきました。子どもたちは自分の言葉でしっぱりと振り返りを書いていました。

 

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3日目は全員に一言ずつ発表してもらいました。自分の言葉で3日間の学びをアウトプットします。

 

最後にお父さん、お母さんに寄せ書きをプレゼントしました。子どもたちの感謝の気持ちが見て取れました。

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・まとめ

 

子どもたちは雪国の体験を通して何を学んだのでしょうか。

もちろん3日間親元を離れて生活するだけでも立派な行く意義があります。

 

しかし開智望小学校の探究型のフィールドワークは、そこで終わりません。

 

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こうしたワークシートを使いながら、

何のために行くのかを事前、ウィンタースクールの途中、最後、行ってきた後に確認し、目的から目をそらさないようにします。

 

左側の目的を果たすために、右側の手段もきちんと与えます。

街並み探検で実際に目で見るだけではなく、宿のお父さんにインタビューする機会を2回作って、発見できない部分も補います。

 

3日間を通して小さな事件や子どもたち同士のトラブルも多発しましたが、

この目的を忘れずに子どもたちは有意義な学びを実現してきたと思います。

 

今年度も後は開智望発表会を残すのみ。

1年間の学びの成果を存分に発揮してほしいですね。

 

ウィンタースクールの様子は1月21日の学校説明会の時にも詳しくお伝えしますので、ぜひご参加ください。

 

 

読書感想文を"拝読"しました。(2年生の冬休みの宿題)より

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・子どもたちの読書感想文を読んでいて・・・

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最初は単に宿題をチェックする気持ちで読んでいました。

しかし、途中から私の気持ちの中で変化が起きました。

 

かつて知り合いの経営者の人に言われた言葉を思い出します。

「700円の岩波文庫を700万円の価値があると思って読みなさい。」

 

歴史を勉強すればわかりますが、昔の庶民は本なんて読めなかったんですね。

だからこそ700円の岩波文庫には700万円の価値があると。

 

その時から私は本を読む時に「拝読する」という意識を持とう、と密かに思っています。

目の前のものが大切だと思った時、人の学ぶ力は増強されます。

より多くのメッセージを受け取れるようになるからです。

 

単なる子どもたち、たった8歳の子どもたちの作文なのに、

いつしか「拝読」という気持ちになってきたのです。

 

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(文字が見えづらくてすみません。)

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もちろん保護者の方の協力があったと思います。

しかし、深く広い気づきを得ている子どもたち。

 

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・私もこうなりたい!

・私だったらこうするかも・・・

・もしこうでなかったら・・・

 

子どもたちの作文には思考があふれています。

そして人の心の奥底に共感する力も育まれています。

 

正月ボケしていた私はとてもハッとさせられました。

 

子どもたちはいつの時代も明るい未来を夢見て、

もっとよくなりたい!もっと学びたい!もっと大きくなりたいと願っています。

 

その子どもたちの想いに応えるべく、私たち大人も探究を続けていかなくてはなりません。

 

さあ、3学期も本物の探究をしよう!そう心に誓った新年の3連休でした。

 

あなたは子どもたちの無限の可能性を信じていますか。その無限の可能性を伸ばすために何ができるのでしょうか。

 

ぜひ、この子どもたちの普段の様子をお伝えしたいので、

1月21日(土)の学校説明会にご参加ください。

 

申込みはこちらから!

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これからの時代を生き抜く探究学習の様子を存分にお伝えします。

 

 

天才が育つ環境とはどんな環境か?歌うことが楽しい・運動することが楽しい・学ぶことが楽しい

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・天才が育つ環境とはどんな環境か?

 

相手を変える習慣力 Business Life

相手を変える習慣力 Business Life

 

 

 天才が育つ秘密についてのある研究があります。天才ピアニスト、天才スケーター、天才棋士など、「天才が育つ環境とはどんな環境か?」についての研究です。

 

研究結果として浮かび上がったことは、子どもの頃、最初に習った先生に共通点があるということです。その共通点とは、プレイヤーとして凄い実績のある先生であるということでもなく、指導者としてカリスマのような先生であるということでもありません。

 

それは「楽しくやることを教えてくれた先生であること」だそうです。

 

ピアノであれば、『ピアノ=楽しい=快』という方程式を、習い始めの段階で、しっかりとインプットしてくれること。このインプットが最初にあれば、それは一生の土台として定着します。元々才能溢れる子どもが、この方程式を身に付けると、『練習=快』となり、放っておいても練習するようになります。このことにより、圧倒的な練習量を自然にこなすようになります。

 

反対に、いくら才能があっても、最初にスパルタ式の指導を受け、「ピアノ=つらい=苦」という方程式が出来上がってしまうと、「練習=苦」となり、頑張って、頑張ってピアノを続けることになります。それでもそれをたくさんの量で続けると、やがて、バーンアウトという状態を起こしてしまうのです。

 

反対に、最初に、「ピアノ=楽しい=快」の方程式が定着した子どもは、思春期などにスパルタ式の猛練習の環境に入っても、燃え尽きることなく成長していきます。なぜなら、「ピアノ=楽しい=快」が基本にあり、そのスパルタ式を「自分のレベルを次のステージに持っていくことに必要」だと、普通に受け入れることができるからです。

 

これは勉強についても同じですね。

 

さて、先日クリスマスコンサートが終わりました。その様子は別の機会にご紹介することにします。

 

歌うことが楽しい。

 

子どもたちはクリスマスコンサートを通して、この感覚を身に付けてくれたのでしょうか。

 

2年生のある男の子は、3年生の歌声に深く感動し、3年生が歌った歌を覚えたいと言っていました。2年生のある女の子は、練習の時に歌えていなかった1年生がちゃんと歌えていて、自分のことのように喜んでいました。

 

私は子どもの頃歌うのが大好きでした。教師の子どもとして育った私はいくら勉強ができても「どうせ親が先生だもんね」と言われ、認めてもらえません。小学生の時友達のお母さんが私の歌声をほめてくれ、すごくうれしかったのを覚えています。

 

運動することが楽しい。

 

運動会ではビリでも、日ごろから友だちと一緒に遊んで身体を動かすことが楽しい。そんな感覚を子どものうちから身に付けてほしいですね。最近テニスをがんばっている2年生のある男の子は、自分からどんどん練習しようという意欲が出てきました。

 

学ぶことが楽しい。

 

私のクラスでは将棋が大流行しています。1年生が3年生を倒す。3年生はお母さんに頼んで将棋の本を買ってもらう。一生懸命戦法や囲いを覚える。すると1年生に勝つ。次は1年生が戦法を覚え始めました。

 

こうして自然と学ぶことが楽しい。この感覚を身に付けてほしいのです。

 

小学校低学年で大切なことは何でしょうか。

何度もテストをして、毎日漢字練習をさせることですか。

大学受験までにバーンアウトをしてしまう中学受験経験者を何人も見てきました。

 

私の知り合いは母親にむりやり小学生の時ピアノをやらされて全国で8番くらいになったものの、大人になっても嫌な記憶として残っているそうです。

 

小学校低学年で大切なことは、

歌うことが楽しい・運動することが楽しい・学ぶことが楽しい

 

この感覚を身に付けることではないでしょうか。

 

探究の教室には、いつも子どもたちの笑顔があふれています。

もちろん多少お行儀は悪いかもしれません。

多少言うことを聞かないかもしれません。

 

しかし、子どもとは本質的に短期的視野で今楽しければいい!という生き物です。

失敗を繰り返すから子どもなのです。

 

彼らに何かを無理やりやらせるのは簡単です。しかし、それには違和感を持ってしまいます。

 

かといって自由をはき違えるのも違います。すくすくと育つ今の3年生が5年生になる頃くらいには、低学年を制圧し、指導するのではないかと期待しながら、やはり、一番大切なのは、学ぶことが楽しいという感覚ではないでしょうか。

 

追伸

冒頭にご紹介した本はコーチングの本ですが、参考になる部分がたくさんありましたので、ぜひおすすめです。

 

 

 

 

PYPの5elementsの実装と裏側にある人間観

2学期が終わろうとしています。2年生の子どもたちは約2か月間続けてきた「Sharing The Planet」の総まとめに入ろうとしています。

 

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PYPすなわち国際バカロレア初等教育プログラムは全人教育であり、

1.教科の枠を越えた知識(普遍的で他の分野にも応用可能なもの)

2.概念的な理解(深く広い認識および洞察)

3.Skills(生涯にわたって自分を支え社会に貢献できる能力)

4.態度(姿勢、人間としての大切な構え)

5.行動(単なる知識の獲得に終わらずに行動によって社会をよりよくする)

 

この5つの要素(elements)を満たして探究を進めていきます。

 

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今回の探究(2年生2学期Unit4,11-12月)では、以下にフォーカスを当てました。

 

1.教科の枠を越えた知識:自然には恩恵と脅威がある。

2.概念的な理解:Responsibility

3.Skills:research

4.態度:感謝

5.行動:自立的な行動、具体的経験

 

・子どもたちのプレゼン資料

 

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1年生の頃からこのフォーマットを使って子どもたちは10回近くプレゼンテーションを行なってきました。最初は先行知識を書けずに、先行知識から疑問出しへのつながりが不十分でした。

 

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この班の子たちはきちんと先行知識から疑問を出すことができています。疑問に対する仮説も自分たちの言葉で書かれており、仮説の理由(論証)まで考えられています。

 

また、とても成長を感じるのは、定量的に2年生の算数で習った20Lなどの知識が駆使されている点です。バラバラの知識をつないで教科の枠を越えた探究を行うためには、こうした他の所で学んだ知識を活かすことが決定的に重要ではないでしょうか。

 

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わかったことに対しても実際にお家でやってみて実感を持ってわかったことを書いています。動画を撮影し私に提出してきましたので、すごく感心しました。

 

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家の中での水をよく使う部分別にどうすれば節水できるのか分かりやすくまとめられています。

 

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探究は1回で終わりではありません。もともと知っていたことが更新され、さらに知りたいことが出てくる。それを次は明らかにしていく。この連続したプロセスが探究ですね。

 

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終わりにでは結論を端的に表せています。

こうしてみていくと教員が教えたのではないか、とご指摘をいただきそうですが、

全て子どもたちが自分たちで用意した資料です。2年生でもここまでできることが分かったので、3年生以降では知識の厳格さを追究し、社会全体をよくするようなアクションを考えられるように子どもたちを支えていきたいです。

 

・PYPの裏側にある人間観

 

さて、今回はとある探究のプレゼンテーション資料から子どもたちの探究の様子をお伝えしました。

今までの教育とPYPの教育の違いは、その人間観にあります。

 

今までの教育は、子どもたちの頭の中を白紙ととらえていました。

しかし、PYPの教育では、子どもたちはすでに何かを知っていて、何かリソースを持っていると考えています。

 

すでに知っていることを洗い出し、そこから疑問を出す。その疑問を解決することによって、「分かる喜び」を知る。ここにPYPの教育の価値があるのではないでしょうか。

 

 

勉強の仕方―頭がよくなる秘密 (ノン・ポシェット)

勉強の仕方―頭がよくなる秘密 (ノン・ポシェット)

 

 

 この本には、以下のように書かれています。

 

今の日本の学校教育は、まず先に100点というものがあって、いかにそこにたどり着かせるか、100点を取るためにどう頑張らせるか、つまり悪いところを直していくという発想です。そうではなくて、すでに100点を取る才能、能力がある、備わっているんだけれども、それが発揮できていないだけだという考え方、そういう教え方だったんです。

 

最近学校で将棋が流行っているので、色々な棋士の方の本を読み漁っていますが、

上記の一節がとても心に残りました。

 

今回のブログは以上です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

雪わたりと概念的思考~探究型の国語を目指して

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
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・開智望発表会に向けて

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この絵、とっても素敵じゃありませんか。1年生が描いた絵です。

1年生ですよ!『ずうっと、ずっと、だいすきだよ』の感想を書いている時に

描いてくれました。

 

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こちらは異学年国語の様子です。3年生の女の子が皆に読み聞かせをしてくれています。

 

・探究における国語の役割

前回のブログでもお伝えした通り、2年生の探究は以下のプランで進んでいます。

 

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エクスカーション(秋の遠足)で浄水場を訪れて、川に対する知識を獲得しました。

今週と来週はResponsibility(責任)の観点で「川の水を守るために私たちには何ができるのだろう?」という探究をしていきます。

 

川のことが終わると次は雪国の探究に入ります。

理科的に雪をとらえる。

社会的に雪をとらえる。

どちらもとっても大切なことです。開智望小学校の探究では、国語の観点でも雪に対する理解や認識、感性を育んでいきます。

 

 

雪わたり (福音館創作童話シリーズ)

雪わたり (福音館創作童話シリーズ)

 

 

来週以降学校で扱おうと思っているのが、雪わたりです。小学校5年生の国語の教科書に登場します。昔の言い回しが使われていたり、多少子どもにとってはわかりにくいところがあります。

 

しかし、読書に慣れ親しみ、相当の語彙数を獲得してきている2年生の子どもたち。

きっと物語の本質的な部分に到達できると信じています。

 

・学びの設計図

 

単に読むだけではなく、私たちは考えながら子どもたちに物語を読んでもらいます。

では、どうしたら考えながら物語を読むことができるのでしょうか。

 

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教員として、子どもたちに結局何を身に付けてほしいのか、ゴールを設定します。

そのゴールにあたるのがルーブリックです。それぞれのレベルとConceptsが関連しています。

 

まず、物語の前半では物語のForm(目に見える部分)をとらえます。

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そして、だんだんと物語の核心に迫っていくのです。

 

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最後には、レベル4になることを目指して物語と対峙していきます。

今までの多くの小学校の国語は全体を理解した上で、部分をとらえていきます。

いわゆる三度読みです。しかし、私たち開智望小学校は、一読総合法というやり方で行ないます。

 

子どもたちは続きを知らないので、「次どうなるのか?」ワクワクしながら読みすすめます。そして、途中で想像したり、問いかけられて、考えざるをえなくなります。

 

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実際に子どもたちにやってみた結果はまた別の機会にご紹介しようと思います。

 

今回のブログは以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

追伸:

前回のブログより

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

・子どもの才能を上手に伸ばすカギとは?

 

今回のブログでは、この才能を上手に伸ばすカギについて実は説明したのです。

 


7~10歳以降の育脳は、自己報酬神経群の機能を活かすことがポイントとなります。
 では、自主性・主体性を発揮させるためには、どうすればよいのでしょうか。
「指示・命令してはいけないなら、放任主義がよいのでは」―そんなふうに思う方が多いかもしれませんね。しかし、ただ放っておいてよいはずがありません。子どもというのは、さまざまなシーンで判断を誤ったり、どうしてよいかわからず迷ったりするものです。人生経験豊富な大人が上手に導く必要があります。
 自己報酬神経群の機能を高めつつ、うまく子どもを導くために、カグとなるのは、「よい質問を投げること」。

(中略)
「こうしなさい」と言いたい内容を選択肢として示したうえで、「あなたはどうすればよいと思う?」と尋ね、子ども自身に選ばせるというステップを踏むのです。

子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる ―脳を鍛える10の方法

 

私たちが行う探究についてもっと知りたい方は是非来年1月の説明会にご参加ください。

 

 

 

 

●脳の仕組みから考える探究の有効性とは?(Function)・積雪や秋のエクスカーション

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 ・最近の子どもたちの様子

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11/24(木)に関東地方に積雪があり、校庭の裏側の芝生にはきれいな雪がたくさん積もりました。もちろん遊びではなく探究の一環として雪を体験しています。

 

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触ると冷たい!

意外と重いな!

どうして水は透明なのに雪は白いんだろう?

 

子どもたちは体験しながら疑問を持っていました。

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これから2年生はウィンタースクールに向けた教科の枠を越えた自然の探究を行なっていくので、今回の積雪は絶好のチャンスになったのです。

 

また、11/22(火)には秋のエクスカーションに行ってきました。

 

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浄水場でDVDと実演によりろ過の仕組みや水道水が届くまでのプロセスを学んだ子どもたち。

 

振り返りでも、その充実した学びの様子が伝わってきました。

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・2か月間の探究は構想され、デザインされています。

 

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子どもたちにはこうした投影資料を提示しながら、全体像と現在地、次に何を学ぶのかを理解してもらっています。

 

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もちろん、その裏側には教員の学びの設計図(Planner)があります。

 

こうしたプランニングによって「子どもたちに教えないのに、子どもたちがきちんと学ぶ」という状態を作ろうとしているのです。

 

最近読んだ、この本からも探究のやり方が小学校の低学年の子どもたちに対して有効であることを再確認しました。

 

 

子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!―脳を鍛える10の方法 (幻冬舎新書)

子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!―脳を鍛える10の方法 (幻冬舎新書)

 

 

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育脳という観点では、成長に合わせて力点が変わることを理解するのが重要とのことです。

 

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脳の仕組みと発達のプロセスを理解していないと、

大人(保護者や教員)がよかれと思ってやったことが、子どもにとっては逆効果ということにもなってしまうようです。

 

子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる ―脳を鍛える10の方法より引用

 


・本書の目的は、脳のしくみと発達過程にもとづいた、本来あるべき育脳の方法をみなさんに分かりやすくお伝えすること


・脳の発達過程からわかるのは、まず、0~3歳の子どもの脳は、神経伝達回路が十分に発達する段階にはない、ということ。そもそも未熟な脳に無理な学習を強いることは脳にとって非常につらい作業なので、教育熱心な親御さんは注意が必要です。(中略)

・一般に早期学習と呼ばれるものは、やり方によってはメリットがあるものもありますが、無理に情報を詰め込んだり、具体的な成果を求めてやらせるのはNGです。
・7~10歳以降は、親が「○○しなさい」などと指示をすると非常に嫌がるようになります。先回りして指示されたときの「いまやろうと思っていたのに」という口答えは、子どもだけでなく大人もつい言ってしまいがちなものですが、これは自己報酬神経群の働きが止まると、脳の機能が落ちてしまうからなのです。


・脳を鍛える10の方法
①物事に興味を持ち、好きになる力をつける
②人の話を感動して聞く
③損得を抜きにして全力投球する素直な性格を育む
④「無理」「大変」「できない」など否定的なことを言わない
⑤目標に向かって一気に駆け上がる
⑥「だいたいわかった」などと物事を中途半端にしない
⑦重要なことは復習し、繰り返し考える
⑧自分のミスや失敗を認める
⑨人を尊敬する力をつける
⑩"類似問題"で判断力を磨く

 

探究では、子どもたちが自ら抱いた疑問を精査し、グループで協働しながら世界の秘密を明らかにしていきます。

自分たちで選んだ疑問を解決するわけですから、もちろん主体的です。

 

また、教員としてはファシリテーション(促進)したり、プロボケーション(挑発)するわけですから、きちんと定着すべき知識を獲得させます。

 

上記で申し上げたようなプランニングがなければ、単なる調べ学習になったり、

子どもたちが主体的でも何も学んでいないという状態になってしまいますね。

 

第4章 7~10歳は自主的に勉強させる
・子どもに「勉強しなさい」と言ってはいけない

脳の発達にともなって自己報酬神経群の働きが活発になっている証拠です。(中略)
自己報酬神経群は、「自分で決めたことを自分で達成したい」と考え、「自分でやる」ことをごほうびとして機能します。
つまり、自主性・主体性を持ったときにうれしいと感じるのです。
親が「ああしろ、こうしろ」と指示することは、「自分からやる」ことができなくなることを意味します。つまり、親の指示は「脳に対して「やる気を削いで思考力を落とす」という悪影響を与えているのです。

・子どもの才能を上手に伸ばすカギとは?

 

さて、子どもの才能を上手に伸ばすカギとは何でしょうか。

 

ぜひ、本書を読んでみてください。

 

開智望小学校では日常茶飯事にやっていることです。

 

気になる方はぜひ、来週のブログも読んでくださいね。

 

それではまた!

 

 

 

●入学してからどんな子が伸びましたか?地道に優る魔法なし

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

・11/19(土)は学校説明会でした。

今年度の入試は第1・2回が終わったので、説明会は平成30年度向けになりました。

年中さんを中心に保護者の方に多数お集まりいただきました。

 

在校生の知り合いの方の参加も増え、在校生の保護者の皆様の後押しを感じました。

いつもありがとうございます。

 

今回のブログは、その説明会での個別面談でいただいたご質問に回答する内容といたします。

 

●入学してからどんな子が伸びましたか?

(年中さんのお子さんを持つ埼玉県在住のお母さまよりご質問)

 

1.よく食べる子

2.よく読む子

3.よく書く子

 

それではまいります。

 

 

1.よく食べる子

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給食のおかわりの風景です。彼らのように元気モリモリでたくさん食べる子はエネルギーに満ち溢れています。私のクラスは給食を残す子が多く毎日困っているのですが、伸びる子たちは例外なくたくさん食べます。

 

「お父さんが圧力鍋で作ってくれた豚の角煮が美味しかった」と話してくれた2年生の男の子もいたので、お父さんたちには頭が下がります。

 

 

 

たまたま安くなったので購入したのがこの本です。この本のなかにこんな一節があります。

 

食べたもので「人生」がつくられる

王 食事についても、若い頃から他の選手よりは意識していました。父親が中華料理店を営んでいたこともありますが、特に22歳のとき初めてホームラン王になって、疲労回復とか体調管理の大切さを感じたのがきっかけです。(中略)

プロの世界で結果を出し、生き残っていくには、普段からの体調管理はもちろん、相手のピッチャーとギリギリの勝負になったときに「オレは筋肉の質まで考えて食事しているんだから、こんなやつに負けるはずがない」なんて思い込むことも大事なんです。(中略)

いまの子どもたちを見ると、親が共働きだったりして普段からファストフードやコンビニのおにぎりばかり食べているんじゃないかなと心配です。
 お母さんたちには栄養のバランスがとれた手づくりの料理を子どもたちに食べさせてほしいですし、子どもも嫌いなものでも食卓に出されたものは、ちゃんと食べてほしい。それが後々、「体力」という形で響いてきますから。
 人生において何をやるにせよ、身体が資本になります。その体の素となるのが食べ物ですから、食べたもので「人生」がつくられるといっても過言ではありません。

 

というわけでよく食べる子は伸びますし、人生にとって食事は決定的に重要ですね。

私も毎朝味噌汁をきちんと摂るようにしてから冷え症が改善されたのでおすすめです!

 

 

2.よく読む子

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続いてよく読む子です。

開智望小学校では毎朝、読書タイムで10分ほど静寂の中読書をしています。

子どもたちが真剣に本と向き合う時間は貴重ですね。

つくばエクスプレスに乗っていてもほとんどの人がスマートフォンを見ている中、

たまに読書をしている方を見かけると美しいな、と感じます。

 

 

3.よく書く子

 

 

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子どもたちは毎日毎日たくさん書いています。開智望小学校の子どもたちは、とにかくたくさん書いています。「てにをは」や誤字脱字を直すことはもちろん大切ですが、低学年のうちに「書くって楽しい!」「書くと頭が整理されてすっきりする!」ということを実感してほしいと願っています。

 

私自身も毎日子どもたちのノートを見させてもらうのを一つの楽しみにしています。

 

・まとめ

入学してからどんな子が伸びましたか?

1.よく食べる子

2.よく読む子

3.よく書く子

 

この3つだと個人的には考えています。

 

タイトルにある通り、地道に優る魔法はありません。

 

コツコツと継続することで確かな力がついていくのではないでしょうか。

 

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この学級通信に書きました通り、私たちの学校では子どもたちの成長とは、

科学的な認識と主体性の発揮だと考えております。

 

そのためにもたくさん読書をしたり、たくさんノートに書いたりすることは決定的に大事ではないでしょうか。

 

今回の記事は以上です。

 

ありがとうございました。