国際バカロレアと学校教育について

いつも(仮称)開智望小学校の準備室ブログを御覧いただきありがとうございます。

今回は国際バカロレア機構http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/1307998.htm)についてお話ししましょう。

1.文部科学省と国際バカロレア
2.背景にあるもの
3.国際バカロレアのカリキュラムによって学校教育はどう変わるのか


1.文部科学省と国際バカロレア

文部科学省は、平成23年6月22日の「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」において、「高校卒業時に国際バカロレア資格を取得可能な、又はそれに準じた教育を行う学校を5年以内に200校程度へ増加させる」と発表しました。さらに、政府は同年8月5日の閣議に於いて、「国と未来を開く基礎となる初等中等教育」のために、「国際バカロレア資格取得可能校等の拡大」をはかる施策を決定しました。それは、次のようなものです。
「国際バカロレアのカリキュラムは、学習指導要領が目指す「生きる力」の育成や新成長戦略が掲げる課題発見・解決能力や論理的思考力、コミュニケーション能力等重要能力・スキルの確実な習得に資するものである。このため、国際バカロレアの趣旨を踏まえたカリキュラム等に関する調査研究等を行うことにより、我が国における国際バカロレア資格の認知度の向上、裾野の拡大を行い、グローバル人材の育成や将来の認定校の増加につなげることとする。」

2.背景にあるもの

さて、この背景にあるのは、2004年からの日本から海外への留学者数の減少です。
ピークであった2006年には約63000人だった日本から海外への留学者数は、5年後の2011年には、約38500人に激減しました。
経済協力開発機構OECD)の調査結果「図表でみる教育2013年版」によると、大学など高等教育機関に在籍する日本人のうち、海外に留学している学生の割合は、日本は1.0%です。これは、加盟国の中で留学生を出している33カ国中、ワースト2位でした。OECD加盟国の平均は2.0%です。
日本人の留学者数の減少傾向について、「日本人学生の『内向き』傾向や外国に出るリスクへの恐れを反映している」とOECDは指摘しています。OECD教育局次長のアンドレア・シュライヒャー氏は「日本の学生は留学しなければいけないプレッシャーを感じていない。世界に出て、広く見聞し経験するチャンスがあるのに、それを逃している」と述べています。
こうした状況を背景に、グローバル人材育成推進のために国際バカロレアのカリキュラムの研究と導入の計画が検討されるようになりました。

3.国際バカロレアのカリキュラムによって学校教育はどう変わるのか
 
 グローバル人材育成のために、国際バカロレアのカリキュラムは今後ますます日本の学校教育に取り入れられるでしょう。その際、学校教育はどう変わるのでしょうか。
 [世界への切符?「国際バカロレア」は有効か(http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/1307998.htm

“国際バカロレアの大きな特色は、「全人教育」というところにあります。これは、思考力・表現力に重点を置いた高い知的水準の達成はもちろんのこと、同時に異文化に対する理解力と寛容性を養うこと、さらに社会の一員としての自覚と責任感を養うことを目標としています。”<『国際バカロレア 世界トップ教育への切符』(田口雅子著 松柏社)より>

 上記のように、国際バカロレアの教育では、社会の一員としての自覚や責任を養う、換言すれば明確なあるべき人材像(バカロレアではLearner profile)や態度(Attitude)が重視されます。学校では、一斉授業からグループワークなどアクティブラーニングへの変換があり、ルールや行事も教員が作るのではなく、子どもたちが作り出すようになります。
 次回の記事では、バカロレアによる学校教育の変化をさらに詳しく見ていきたいと思います。

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(仮称)開智小学校準備室広報担当者より