●自分で学ぶ力≒学力の話(Thinking skills:Metacognition)



 こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログは、毎回開智望小学校の教育について、紹介しております。

 今回のテーマはメタ認知です。以下の3つの観点から「メタ認知」について考えてみました。

1.妖怪ウォッチ?!ではなく「妖怪視点」

 子どもたちに大人気なのが、妖怪ウォッチですね。私は夏休みに初めてアニメを見てみました。ポケモンのようにたくさんの妖怪が登場しながら、設定はドラえもんに近く、話題も「学校でトイレの大に行けない」「プリンを食べた食べないでケンカする両親」「学校の用意の忘れもの」など子どもにとって親しみやすいものばかりです。

 そろそろ”世の中で起きる不可解なことは全て妖怪のしわざ”だから、宿題を忘れたのは、妖怪わすれん帽の仕業!と子どもに言われそうで困ったものです。

 そして、一番人気のキャラクターは「ジバニャン」ですね。ポケモンピカチュウを彷彿とさせるキュートなキャラクター。まさに、子どもから大人までを虜にする魅力の塊ですね。

 ここまで妖怪ウォッチの話ばかりしていますが、メタ認知と妖怪ウォッチがどうつながるのでしょうか。

 自ら学ぶ力を身につける上でメタ認知はとても大切です。メタ認知とは、

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自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え評価した上で制御することである。「認知を認知する」 (cognition about cognition) 、あるいは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味する。またそれを行う心理的な能力をメタ認知能力という。 メタ認知は様々な形でみられ、学習や問題解決場面でいつどのような方略を用いるかといった知識や判断も含まれる。現在では多くの教育現場でメタ認知能力の育成は重要な課題となっている。またメタ記憶とは自己の記憶や記憶過程に対する客観的な認知であり、メタ認知の重要な要素のひとつである

参照:
http://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5

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作業や勉強に没頭することはとても大切なことです。しかし、目の前の作業に埋没していると本当に大切なことを実際は行えていない危険性があるのです。

“世の中で起きる不可解なことは全て妖怪のしわざ”という決めつけは、よくありませんが、一度不可解なこと(≒問題)を冷静に考える必要があります。

逆上がりができないのはなぜか?
クロールが泳げないのはなぜか?
朝寝坊してしまうのはなぜか?

子ども達にはいろいろな困りごとがありますね。間違った方法を続けても、原因が他にあれば結果はよくなりません。

そこで一度「妖怪視点」で考えてみるとよいですね。

逆上がりができない場合、クロールができない場合はiPadやハンディーカムで動画を撮影してみると、まさに「妖怪視点」で自らの動きを振り返ることができます。

朝寝坊してしまうのも、前日に寝た時間や、寝る前の行動を冷静に書きだしてみると違った角度で原因が見つかるものです。ちなみに、以前私が家庭教師をしていた時、担当の小学校5年生は朝寝坊ばかりしていましたが、根本原因は夜尿症でした。おしっこをもらすのではないか?という不安で眠れなくなってしまったそうです。

受験やテスト勉強、そして大事な習い事の大会など、結果が求められる場面が人生にはたくさんありますね。そこでは、一度「妖怪視点」に立って、今やっていることは本当にあっているのかを考えてみるのもいいかもしれません。

2.ドライブの鉄則

 大学生の時、よくドライブをしたものです。意地をはってカーナビは絶対使いませんでした。その結果、当然のごとく道に迷ったものです。

あなたは、ドライブをしていて、道に迷ったらどうしますか?

間違った道を突き進むのと、自分の失敗を素直に認めて来た道を戻るのはどちらがいいでしょうか。

大学生の時の私は、絶対に自分の失敗を認めなかったため、同乗していた人から総スカンをくらったものです。

現在地と最終ゴール地点を結び、道を外れたら軌道修正することはとても大切なことです。いくら間違った道を進んでもゴール地点には辿りつけません。

自分の失敗を認めるのは難しいですが、ゴール地点にたどり着くためには来た道を戻ることも大切ですね。

これもメタ認知ですね。

3.2学期以降に成績を伸ばす秘訣

 1学期のテストでは、思ったよりも点数が取れなくて困ったという人は2学期に何とか成績を伸ばしたいと思いますね。

 そこで、どうやったらテストの点数を伸ばすことができるのでしょうか。国語であれば、授業で行った問題、初めて読んだ問題、漢字などの言語問題、それぞれの領域でどこが弱点なのかを分析する必要があります。
 算数であれば、基礎的な計算、文章題、図形問題など、こちらも領域ごとの分析が必要ですね。
 50点の点数を70点にするのは、上記の分析ができれば比較的簡単ですね。それをきちんとせずにやみくもに問題集をやってもなかなか点数には結びつきません。

 また、間違った問題を見つけたら、間違った問題の原因を分析することがさらに大切ですね。割り算の問題ができない場合は、その前の掛け算九九が定着していないのかもしれません。

 どんどん先取りしようとする想いもわかりますが、時には前の学年に戻って復習すると一気にブレイクスルーがあるのではないでしょうか。

●まとめ

メタ認知とは、ちょっと立ち止まって離れたところから自分を見ることである。

1.妖怪視点になって、離れたところから自分を見つめなおしてみる。
2.ドライブの鉄則通り、道を間違っていたら素直にゴールにつながる道に軌道修正する。
3.テストの点数を上げるには、横の分析(どの領域が弱いのか)、縦の分析(どの学年の勉強でつまずいているのか)が大切である。


この3つができれば、子どもたちは一生自学自習することができ、大学入試はもちろん、就職活動や仕事でも躓くことはありませんね。

大人でもなかなか実践することは難しいですが、小学生の段階からこうしたメタ認知を子どもたちに身につけさせたいと開智望小学校では考えています。

それではまた、来週お目にかかりたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。