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●How the world works? その1 (2年2学期探究活動)




こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログは、毎回開智望小学校の教育について、紹介しております。


さて、開智学園総合部では2学期が始まりました。長い夏休みを終えて、子どもたちは心身ともに大きく成長しています。

秋の学校は、運動会や宿泊学習など行事がたくさん。
各クラスの仲間とのかかわりも深くなり、忘れられない思い出もできると思います。

そして開智望小学校開校まで、いよいよ残り半年。
説明会も佳境に入っていますが、入試が本格化します。

これまで何度も理事長はじめ開智望準備室メンバーがお伝えしてまいりました教育理念や教育内容に
ご賛同いただける方にご入学いただけることを楽しみにしています。




●How the world works?

世界にはどんな仕組みがあるのだろうか?

世界はどんな法則に則って動いているのだろうか?

開智学園総合部の2年生たちが遊びの時間と並行して行う探究活動では、
15時間かけて、このテーマと2学期は向き合っていきます。



私は子どものころ、春夏秋冬がめぐるのがとても不思議でした。
そして、学校で春夏秋冬がなぜあるのか知ったとき、とても感動したものです。



なぜ、朝がまた来るのか?どうして月は毎月満月になるのか?

子どもたちの中にはこうした疑問がたくさんあるのです。



こんな疑問について子どもたちと一緒に考えてまいります。


・具体的には何を扱うのか?


How the world works?といっても、大変広いテーマで、バカロレアでは、次のような項目が用意されています。


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自然界とその法則、自然界(物理的・生物的)と人間社会の相互作用、
人間がどのように科学的法則を利用するか、科学技術の発展が社会や環境に与える影響の探究
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今回は<<自然界とその法則>>について探究します。

トピックとしては「昆虫」を取り上げます。

子どもたちは虫が大好きで、2年生は生活科で昆虫について学びます。音楽では虫の声を扱います。(先行知識あり!)
彼らの先行知識を活かしながら、3年生から始まる理科への架け橋になる意味でも昆虫がいいと教員同士で話し合って決めました。


・虫嫌いな女の子はどうするの?


たしかに、虫が大好きな子どもは多いです。夏休みの学童の子も、
「クワガタ捕まえたよ!」と私にうれしそうに虫かごを見せてくれました。
ところが、特に女の子の中には虫なんて大っ嫌い!という子もいます。
身体の形が気持ち悪い!さわりたくない!そう思う子は多いですね。


では、どうするか?

ここでファーブル先生の登場です。
ファーブル昆虫記を知らない人はいないでしょう。
夏休みにジュンク堂をうろうろしていた私の目に、ファーブル昆虫記が飛び込んできました。
ファーブルは、スカラベ(フンコロガシ)の生態を30年もかけて探究します。


「フンコロガシがフンを転がすなんて汚いに決まっている!」きっと子どもたちはこう思うでしょう。


しかし、<<フンコロガシがフンを転がしてくれるおかげで道は汚くならないですむ。>>
こうした事実があるのです。


上記のエピソードを通して子どもたちには
「一見汚いと思っていたものにも意味があるんだ」ということに気づきます。


他にも、セミはなぜ鳴いているんだろう?働かないアリに意味はあるの?

昆虫を学ぶことで、How the world works?の自然界の法則を探究するきっかけづくりをしたいのです。


・ファーブル先生の生き方とバカロレアの学習者像

彼は当時標本(死んだ昆虫)を中心とした昆虫学に対して異議を唱え、生きた昆虫の生態を明らかにしました。

虫めがねをかまえて、何時間もずっとアリの様子を観察するのです。

つねに、「本当にそうなの?」「他の可能性はないの?」「どうしたら確かめられるの?」

と自分自身で考えていました。



便利で効率的な現代社会では、手に入れたいものがすぐに手に入ってしまいます。

どうしたら楽ができるのか?という全体的な傾向も垣間見られます。
そんな社会で生きる子どもたちは、「わからない」という状態に慣れていません。


我慢ができず、すぐに答えを求めたがります。

しかし、果たしてそれでいいのでしょうか?

私はファーブル先生のように、一つの疑問を解決するまで30年かかっても探究をやめないということこそ、
子どもたちに伝えたいのです。


そんなに簡単に大切なことは分からない。

それでも探究する心があればいつか答えが見つかる。


世界に問えば、きっと世界が答えてくれるはず。


昆虫を通して、<<探究する人>>という学習者像を子どもたちに身に付けてほしい。

この初心を忘れずにここから2学期の15時間で子どもたちと「How the world works?」していきたいと思います。



・最後に


あなたが感動した世界の仕組み・法則は何ですか?



2:6:2の法則で、
「サボっている人が2割いても、その2割がいなくなれば、別の2割がサボるようになる。」

こんな法則がありますね。

「なるほど!」「そうだったんだ!」「へー!」こうした感動が生涯学習者への入り口ではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。