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●How the world works? その3 (2年2学期探究活動)

授業風景



こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログは、毎回開智望小学校の教育について、紹介しております。


9/12(金) 6時間目、探究活動の2回目です。

今回も子どもたちの司会で探究活動は始まりました。

しかし、プロジェクターが写りません。私は汗だくになりながら、
「今日はパソコンなしでやろう」と思っていたら、同僚の先生が
助けてくれました。

ICT系を使った授業は、こういった失敗が怖いですね。


1回目の動機付け、そして先行知識の確認。

2回目はいよいよ、疑問出しです。


とその前に、エッセンシャルアグリーメント(基本的合意≒みんなで決める約束)を検討しました。

子どもたちは前回模造紙に入れたい言葉を 書いて書いて書き続けていました。
そのアイディアの種を付箋紙にもう一度書いていきます。

「人の話は最後まで聞く」
「ふざけない」
「知識をつける」

などいろいろな付箋紙があります。


ここでシンキングツールの登場です。

7月の説明会にご参加いただいた方はご存知かと思いますが、私はXチャートを使ってほしい!と思っていました。


しかし、それをこちらから言っては結局押し付けになってしまいます。


そこで、壁に貼ってある壁紙をみんなで確認しました。

壁紙には、学習者像や、コンセプト、スキルズ、態度などPYP(バカロレア初等教育プログラム)の
必要な言葉が一覧化されています。

「みんな、今日はどのシンキングツールを使いたい?」


こう尋ねると、

「Xチャートがいい!」とある男の子が言いました。
「じゃあ、Xチャートにしよう」

<決定的瞬間が訪れた・・・>

私はこんな気持ちになりました。

そして、みんなでXチャートを使って話し合いが始まりました。




するとどうでしょう。


教えてもいないのに、勝手に子どもたちは構造化しながら分類をしています。


これとこれをまとめると「聞く人」だね。

まさに思考の場がそこにはありました。


子どもたちはすでに何かを知っているんだな。改めて子どもたちの凄さを痛感したのでした。




次に、疑問出しです。


「昆虫について知りたいこと、疑問に思うことを挙げてごらん。」


すると、手が動き続ける子、手が止まる子の両方がいました。


そこで、私はもう少し<駆り立てる>必要があるな!と思いました。


その場で動画を検索します。


フンコロガシがフンを転がす様子
セミが脱皮する瞬間
ホタルが光る様子


これらを見せることで子どもたちは<駆り立て>られドンドン疑問を出すようになりました。



と、ここで、授業時間が終了です。


今回もあっという間の45分。


子どもももっとやりたいようです。



次回はファーブル昆虫記のDVDを見ながら、ファーブル先生に昆虫のこと、探究心を学ぼうと思っています。



本日の探究活動の様子はここまでです。


・ふりかえり

探究活動は、あくまで子どもが主役、教師は脇役です。

しかし、子どもを放置していては、子どもたちはどこにすすむかわかりません。

教師として身に付けてほしいことがあるので、教材や動画で軌道修正をしていきます。

どうやってバランスをとりながら、すなわち子どもに任せながら、出るところで出るか、

、そうしながらみんなでゴールを達成するか、が教師の腕の見せ所ですね。



さて、あれこれとふりかえると、一つの結論が見えました。


一番大切なことは、教師が学び続けることではないか。


今までの教師は指導書を5分前に見れば、それなりの授業ができたのかもしれません。

しかし、これからの教師は子どもと同じ探究者として学びつづけなくてはなりません。

子どもがどうすすんでも、それに対応できなくてはなりません。

3月に訪れた東京インターナショナルスクールの先生たちは夕方に学校をあとにし、
図書館や書店に行って、ずっと研究しているようです。

探究活動を先導するためには、探究しなくてはならない。当たり前ですね。




私も東京インターの先生たちを見習って週末はジュンク堂めぐりです。


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小原 玲『ほたるの伝言』

この本でホタルのことを子どもたちと考えられるな。


マシュー・リップマン (著), 河野哲也 (監修, その他), 土屋陽介 (監修, その他), 村瀬智之 (監修, その他)
『探求の共同体 ─考えるための教室─』

この本は先日のワークショップで習った本です。
思考には、批判的思考と創造的思考とケア的思考があり、それらを
みんなで身に付けることが大事なんだな、と改めて思いました。



中田 敦彦『芸人前夜 (ヨシモトブックス)』

この本はラジオで面白いって言ってたから読んでみよう。
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中には一見無駄に思える読書にも、探究のタネは隠れています。


これからあと13回の探究活動で、子どもたちと一緒に
How the world worksしていきたいと思います。


今回も最後までご覧いただきありがとうございました。


・今週の探究名言

問題をつくりだした時と同じ考え方では、その問題を解決することはできない。
アインシュタイン(物理学者)