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●探究活動を進めると帰り道の世界がきっと違ってみえるはず。

教育観



こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログは、毎回開智望小学校の教育について、紹介しております。

「先生、これ書いてきたよ」
→「どれどれ。すごいね。」

<フンコロガシ>
とい:なぜフンは洋なしの形?
かせつ:ころがしてつくるのではなく、けずりとって手で固めてつくる。

けっか:
フン玉は、はじめ丸いかたちで上の方のへやをつくり、タマゴを産んで
部屋を閉じるので洋なしの形になる。ようちゅうは、フン玉の中を食べて
そこでサナギになり、成虫になって出てくる。

あらたなぎもん:タマゴはどこにうむの?

→「こんなに調べたんだね。仮説もきちんと立てているし。
こんどみんなにコピーして渡すね」



探究活動はいよいよ、4つのグループごとにテーマを決めて、
昆虫というトピックを入り口に、世界の仕組み(How the world works)を探究しています。

ある班は、ホタル
ある班は、昆虫の祖先

それぞれ違ったテーマで進めます。

その中で、時には先生に相談しながら、お家で調べながら、どんどんと
仮説検証を繰り返すのです。


・網羅するカリキュラムと追究するカリキュラム

これまでの伝統的な教育では、とくに公教育の世界では同一内容同一水準を最優先しており、
全ての知識を網羅することが良しとされてきました。

1年生ではここからここまで。2年生はここからここまで。
すべて学習指導要領に則り決定されています。
私自身も、この発想で授業を受けてきました。

たしかに、沖縄に居ようが北海道に居ようがスイミーを2年生で習うのは、ある程度公平性を保ち、
効率的に学習するためには、良かったのだと思います。

しかし、何度も説明会でお伝えしている通り、これからの世界では、それだけで良いのでしょうか。

答えが見えない社会では、通用しないのかもしれません。


追究するカリキュラムでは、

どんどん現象を掘り下げます。

なぜホタルは光るのか?

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ホタルのお尻に近い部分に、黄色くみえる"発光器"というものがあります。
その中には"ルシフェリン"という発光する物質と、発光するのを助ける"ルシフェラーゼ"という酵素があります。
この2つの物質と体の中の酸素が反応して光を出します。
この"ルシフェラーゼ"はホタルによって違いがあります。
そのため、一般に知られている黄緑色の光以外にも黄色やオレンジ色など光の色はいろいろです。
また、ホタルの光は熱くありません。"ルシフェラーゼ"という酵素は生き物が体内で作り出すもので、化学反応を効率よく進めるためのタンパク質です。
この働きによって、電球のように熱くならないのです。

参照:http://web.canon.jp/technology/kids/mystery/m_01_08.html


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発光する?
ルシフェラーゼ?
タンパク質?

子どもたちにとっては難しい言葉が並び、戸惑います。

そのたびにどんどん調べて先生に聞き、みんなに助けてもらえばいいのです。

すると、ホタルの光から、色々なことが見えてきます。

そして、
「そういえばクラゲも光るな?」
「車のライトってどうなっているのだろう?」

一つのことを掘り下げると、他のことも見えてきます。

一見回り道が多いように思える追究するカリキュラムは、知の体系化・構造化につながり、
さまざまな事象を説明できる力がつきます。

すると、他の事象に出会った時も、先行知識として持っている知の体系により
理解することができる可能性が高まるのです。


と、ここで改めて考えました。


学校では、みんなで協力して、助け合い、仲良くしようと謳ってきました。
しかし、テストではカンニングしてはいけませんし、仲間といいつつクラスのメンバーはライバルです。



探究活動では、みんなで助け合い、考え合います。カンニングすればいいことなんて、
正解があるので、大した問題ではありませんし、もっと考えなくてはならないことは他にあります。


授業中は「ぱっとしない」子が、切れ味鋭い意見を言うことも多々あります。


それぞれの個性を発揮し、グループで成果を出せばいいのです。

こうしてお互いの個性や強みがグループワークの中で分かれば、自然と協力し、
助け合い、学び合う集団ができるのではないでしょうか。


・長さの学びを帰り道に。


私が考える良い探究活動とは、帰り道が違って見えるというものです。


人は、旅に出ると非日常の中で感化されたり、感動したり、脳のスイッチが活性化しますね。

それを学校で行いたいのです。


たとえば、長さを小学校2年生で習います。


1cmは10mmだよ。1mは100cmだよ。1kmは1000mだよ。

教室の中のものを色々と測ります。

すると、帰り道にカエルを見つけたら、思わずカエルの長さを測ってしまった。
家にある料理器具を測ったら●cmだった。

「ねえねえおかあさん、ccって何?」と新たな疑問を持ったりします。


このように現実世界と学びをつなぎたいのです。


ほかにも、円のことを探究活動で扱った。

帰り道に、マンホールを見た。

「これは丸いものだ!」

家に帰り、「ねえねえおかあさん。なぜマンホールは丸いの?」
それを2人で一緒に考える。


私が子どものころ、学校で教わることは「(仮)のもの」に感じてしまっていました。
学校のことは学校のこと。現実社会のことは別もの。

そんなことを子どもながら感じていました。

たしかに、すばらしい先生がたくさんいましたし、工夫された授業も受けてきました。
しかし、この学びがどう現実と結びつくのか?この学びでどう人生が向上するのか?
そこが、すなわち一番肝心な所が全くといっていいほど見えなかったのです。




だからこそ、これからの学校では、現実社会と学校をつなぐ必要があるのではないでしょうか。


探究活動では、現実社会を扱い、

<<違ったものが同じに見える。同じものが違って見える。>>


そんな体験を子どもたちと一緒にしていきたいと思います。

違ったものが同じに見える。→パターン認識。統合。総合。

同じものが違って見える。→Perspective(立場を変えて考える)


これらをいかに小学校1,2年生と行っていくか?


教員同士で話し合っていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。


追伸


10月の説明会が10/12(日)に守谷市中央公民館で行われます。

開智望小学校の入学試験の内容や、探究活動の詳細をお伝えしますので、
是非お時間があればご参加いただきたいです。

中には1歳時のお子様のおかあさまもいらっしゃいますので、
受験生のお子様をお持ちの方以外でもお待ちしております。