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あらゆる生物には存在意義がある?!







こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログは、毎回開智望小学校の教育について、紹介しております。



<あらゆる生物には存在意義がある>
これは、2年生2学期の探究活動におけるセントラルアイディアです。

主要な概念?最も重要な世界観?Big picture?

セントラルアイディアとは、国際バカロレア初等教育プログラムPYPの探究(Inquiry)における
最も大切なものです。

子どもたちには、たんきゅうのとき つねにいしきしてほしい たいせつなこと
と伝えています。

探究活動が始まって早1ヶ月。これまで5回探究活動を行ってきました。

昆虫というテーマを通して、少しでも世界の仕組みを理解し、
<あらゆる生物には存在意義がある>ということを子どもたちに感じ取ってもらいたいのです。

・運動会で感じたセントラルアイディア

探究活動は、学校の中だけにとどまりません。

いつでも、どこでも、何でも探究です。

私は、運動会が終わった後、パパボランティアのお父さんたちとお酒を飲みながら、
<あらゆる生物には存在意義がある>ということについて、ふと考えてしまいました。

もし、あなたが、<あらゆる生物には存在意義がある>
ということを子どもたちに感じ取ってもらうとしたら、
どんな仮説をぶつけますか?

答えではありません。パパはこう考えるよ。ママはこういうふうに思うよ。

私は教員として、子どもと同じ生涯学習者として
<あらゆる生物には存在意義がある>ということに
対する鋭い仮説をぶつける責任があります。 (といってもなかなか難しいですが。)


子どもたちは、徐々にホタルが光る仕組みやクモの巣の仕組みを通して、
昆虫という小さな世界に大きな仕組みがあることを理解し始めています。

そして、どんな些細な世界にも意義があるということに気づきはじめました。


私はというと、たとえば、働かないアリにも意義があるという本を読んで、


実は、働かないアリが休んでいるおかげで、全体としてずっと働き続けることができている、
ということに気づきました。

全員が一斉に働いてしまうと、ある時、全体の仕事が途絶えてしまうのです。
何人かが休んでいれば、誰かが働き誰かが休んでいますから、全体の仕事は継続します。

だから、働かないアリにも意義があるんだよ。こんな仮説をもっていました。

しかし、なにか弱いのです。どうも説得力がありません。

<あらゆる生物には存在意義がある>

これはいったいどういうことなのか?


・あの娘が生まれてきてくれた時、涙が止めどなく流れました。


私が担当するクラスの娘の保護者がこう言っていました。


「私は出産に立ち会って本当に良かったと思いました。
この娘が生まれた時、なぜか涙が止めどなく流れたんです。」


「それから、何かが変わりました。」


「母親なんて、24時間休みがありませんよ。自分の時間がほしいなんて言ったら、
だったら独身でいれば!と言われましたよ。週に何回か私がミルクをあげる担当でしたが、
1時間ごとに起きてミルクをあげるなんて、本当に仕事をしているほうがましだな、
と思うくらい忙しかったです。」


パパは楽しそうに話していました。


→「でも、お仕事して、土日は家族サービス。自分の時間がほしいとは思わないのですか?」


私がこう尋ねると。


「子どもなんて、すぐに大きくなります。今だけなんですよ。だから、子どもには寄り添って
少しでも多くの時間を共有したいんです。」





私はとても胸が熱くなりました。


<あらゆる生物には存在意義がある>

意義というものは、その生物自体が自分自身に対して感じるものじゃないのではないか。
これが私の仮説です。

自分以外の他者の意義が自分にはあるのではないか。
つまり、子どもとは、親の願いであり希望ではないか。


だから、親や祖先の存在意義の体現が子どもなのではないかと。

私たちは、親のそのまた親のさらに親の意義を背負って生きているのではないかと。


だから、命は自分自身だけのものではありませんし、
運動会のリレーのバトンではないかと。


昆虫を見ていてもそうです。

たくさんのタマゴを産み、成虫になれるのは、ほんの一握りです。

だからこそ、成虫になれた昆虫には使命があります。

途中で途絶えた命の願いや望みを背負って生きていかなくてはならないのではないでしょうか。


<あらゆる生物には存在意義がある>

意義というものも、他の事物・現象と同様
formやfunctionだけでは深く見えてきません。

perspectiveを変えて、
さらにchangeという時間軸の変化を踏まえて見ると
違って見えてくる気がしました。



<あらゆる生物には存在意義がある>


このセントラルアイディアについて、
子どもたちが探究の最後にどう感じてくれるのか、
今から楽しみでなりません。



彼らの命を改めて大切に思い、彼らが立派な大人になれるよう、
全力で明日からも教員をしようと感じるのでした。


あなたにとって <あらゆる生物には存在意義がある>の

存在意義とはなんでしょうか。

ぜひ考えてみていただければと思います。


・最後に

10月12日の説明会では、「狙いを超える子どもたち」についてたくさんの動画や
写真、ワークシートをお見せする予定です。

9月にお話した時から
たった1ヶ月間で ますます子どもたちは成長し、昆虫を通した世界の理解を深めています。

宿題でもないのに、すすんで探究ノートを書き、休み時間にファーブル昆虫記を図書館で借りる子ども。

お父さんのiPadでハチの巣の仕組みを調べる子。

廊下で会った私に嬉しそうにホタルが光る仕組みを話す子。

子どもって本当にすごいですね。

このような様子を存分に説明会ではお伝えしたいと思います。

まだ、若干席に余裕がありますし、当日予約なしでご参加いただいてもかまいません。

是非皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。