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●学校でしかできない学びとは?(学びのコミュニティ第二弾)




こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。




◆説明会を終えて

11月24日(振替休日)に柏の葉オークビレッジにて、平成27年度4月入学希望者向けの説明会を実施いたしました。
3連休の最終日にもかかわらず大人30名以上、お子さん20名程度にお集まりいただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
ここに改めて感謝いたします。

次回の説明会は平成28年度4月入学希望者向けの説明会が12月21日にありますので、
ぜひご興味がある方はふるってご参加いただければと思います。

HPの予約フォームから登録いただければ幸いです。



また、当日はフォーマルな服装ではなく、カジュアルな服装でお越しいただければと思います。
併せてご協力をよろしくお願いします。



◆学校でしかできない学びとは?

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今回のkey words:成熟、失敗、学びのコミュニティ、集団作り、社会的スキル
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あっという間に11月も終わり、年の瀬となりました。

開智学園総合部では、秋の行事も一段落し、2学期のまとめに入っています。
開智望小学校準備室では、来年度の開校に向けていよいよ細かいところの打ち合わせが増えてきています。

下駄箱をどうする?ICTはどれくらい入れるのか?制服、給食は?このような会話が日々絶えません。

人間は忙しくなると、とかく緊急度の高い作業に追われ、重要度が高いことに目が行かなくなりがちですので、
私自身も気をつけなくては、と思って気を引き締めて過ごしています。

さて、1学期にも学びのコミュニティについてブログを書きましたが、ここで改めて
学びのコミュニティとしての学校を考えてみたいと思います。

学校とは、社会的スキルや人間関係力を身につける場所である。

理事長はよくこんな話をします。

では、どうやって社会的スキルや人間関係力は身につくのでしょうか。


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教育の本義は「子どもたちを共生と協働を果たしうるだけの市民的成熟に導くこと」である。

by内田樹


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換言すれば、子どもたちに成熟してもらうにはどうすればいいのか、について考えてみたいと思います。


<1>子どもたちのさまざまな失敗

子どもたちは学校生活の中でさまざまな失敗を繰り返します。


忘れ物や、宿題忘れ、お友達とのトラブル。

些細な失敗もあれば、そうではない失敗もあります。

時には、ケガをしてしまったり、駅や公共の場で他の方にご迷惑をかける場面もあります。

こうした時に、教師や保護者の力量が試されていると痛感します。


当事者を個室に呼び出して、話を聞いた後にきつく叱るということも時には有効かと思います。


しかし、これをしてはいけない!これはダメ!と言っていて本当に解決につながるのか、といつも疑問に思ってしまいます。

「明日から宿題を忘れないように気をつけます」
「お友達にはやさしくします」


子どもたちと約束をしても、結局、次の日に同じ失敗を繰り返すこともあります。


もちろん、何度も同じ話をして、約束をして、裏切られても信じ続けることも教育者の姿かと思いますが、
別のことを考えてしまいます。


<2>学びのコミュニティとしての学校


世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はありえない

by宮沢賢治


これを言い換えると

学校が全体成熟しないうちは個人の成熟はありえない。


こう言えるかもしれません。


先日の校長講話でもこんな話がありました。


「自分の子を伸ばす唯一の方法は、他の人のよい所を見つけることである」と。




失敗があり、ある「点」をみて、それを潰しても新たな「点」が生まれます。

次に時間軸で「線」を見て、どういう経緯で失敗してしまったのかを考えなくてはなりません。

また、「面」で見て、他のお友達はなにをしていたのか?集団を見なくてはなりません。

お家の様子も聞いて、子どもを「立体」としても把握しなくてはなりません。

また、学校全体を生き物として、3次元以上の観点で考えなくては根本的な問題の解決にはならないのではないでしょうか。


探究の授業ではエッセンシャルアグリーメントを子どもたちで考えます。


国際社会に貢献できる心豊かなリーダーになるために、
小学校2年生段階なら、何が必要なのか、子どもたちが自分たちで「あるべき姿」を考えるのです。


2学期に行っている探究活動では次のエッセンシャルアグリーメントが決まりました。


<はっぴょうしゃをみて、みんなでちしきを言い合うクラス>

<話し合い、きょう力しあって、 もくてき・もくひょうにすすみ、きめたことに集中するクラス>


この2つと失敗を照らしあわせて、自分たちが起こした失敗を考えていくことが必要かと思います。


問題児がいつも問題を起こしているのではありません。


1人の子どもに色々な面があって、たまたま失敗をしてしまった。
そして、周囲の子も注意したり、止めることができなかった。


1人の子どもが被害者になることもあれば加害者になってしまうこともあるかもしれません。




私たち教師や保護者の皆様は一丸となって、子どもを点ではなく、面や立体、それ以上で
見守る必要があると思います。



<3>教員たちの学びのコミュニティ




こんなことを考えていると、「自分はえらそうに言っているが率先垂範しているのか?」と恥ずかしくなりました。



教員たちも自分たちが教員として「あるべき姿」を設定して、それこそ、
働く上でのエッセンシャルアグリーメントを決めなければならないのではないか、と思います。


振り返れば私自身数々の失敗をしています。

廊下で出会った子に、「昼休み遊ぼ!」と言われたのをすっかり忘れて、

昼休み他の子の補習をしてしまった。


授業中、大きな声を出して叱りつけてしまった。

(他のやり方があったのではないか)


授業中、子どもが危ないことをしそうになっても、他の子に対応していて、
見過ごしていた。


こんなことをあげてはきりがないです。


こうした時、いつも同僚の先生方に助けられ、なんとか教員集団で乗り切っています。


しかし、教員集団の学びのコミュニティとしての質がそのまま子どもたちの学びのコミュニティの質につながるのではないか、
といつも思ってしまいます。



これは学校に限ったことではなく、


職場のコミュニティ
家族のコミュニティでも同じではないでしょうか。


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●Social skills 社会的技能
Accepting responsibility 責任を負うこと
Respecting others 他者を敬うこと
Cooperating  協力
Resolving conflict  論争(衝突)を解決すること
Group decisionmaking グループで決定すること
Adopting a variety of group roles グループの役割に変化を与えること

Making The PYP Happen 翻訳(KKITAMURA)
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これらの社会的技能を大人が実践できているのでしょうか。


子どもは大人を「じーっと見ている」のではないかと思うと、
うかうかしていられませんね。


<4>まとめ


今回は、学校でしかできない学びとは?を考えてきました。


それは小さな失敗を繰り返し、将来大きな失敗をしないための準備かもしれません。

もっと、ポジティブにいえば、自分たちのあるべき姿を考えて、それに向かって
誰かが失敗をしても、それを自分たちで乗り越えていく力を身につけるためといえると思います。

さらに、子どもたちが学びのコミュニティとして成熟するためには、

私含め、関わる大人たちが、成熟し、学びのコミュニティの完成度を高めていかなくてはならないと
痛感します。

PYPでは学校を学びのコミュニティとしていますが、


本当のコミュニティを築くべきなのは大人の方である。

これこそ緊急度は低く重要度が最も高いことなのではないでしょうか。


◆追伸

◯学校説明会
12/21(日)10:00〜12:00
場 所   スターツ総合研修センターLinkIcon交通案内
アクセス  関東鉄道常総線 【小絹駅】より徒歩7分


「どうやってバカロレアと学習指導要領を共存するのですか?」
「開智望中学校 高校はできるのですか?」
「PYPを実施する教員はどんな人なのですか?」

「私立の小学校なんて、学費が高いと思われますが、実はそんなことないのです」


これらの疑問にお答えしたいと思っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。