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●「どうしてわたしだけおこられるのですか。うぇ〜〜ん」から道徳(人間としてのよさ)を考える。



こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

・もしも国語の授業中に、子どもの机の上に匂いつき消しゴムを見つけたら・・・

2年生の国語の授業中、机間巡視(教室全体を見て回ること)をしていると、女の子の机の上に、赤い匂いつき消しゴムが。

⇒「これは学校に持ってきてもいいのですか。」そう尋ねると、
「どうしてわたしだけおこられるのですか。うぇ〜〜ん。」と泣き出してしまいました。

改めて授業後に話を聞くと、
「●●ちゃんももっているから、私ももってきた。何でわたしだけおこられるのですか。」

⇒「そっか。●●ちゃんには後で話をするから。それはおいておいて。あなたは、学校に匂いつき消しゴムをもってきてはいけない、と知っていましたか。」

「うん。知っていました。」

⇒「そうしたら、明日からは学校に持ってこないでね」



こうしたケースは、学校生活で頻繁に見られます。

些細なことでケンカする。
他の子のノートに落書きをしてしまう。
給食の時間に、誤ってスープをとなりの子どもの机にこぼしてしまった。

何かしら、子どもと話をして、気づいてもらいたいとき、(一般的な学校ではこうしたことを生徒指導場面と言います)
どういったアプローチがいいのでしょうか。


われわれ開智望小学校では、次の3つを大切にしていきたいと考えています。

<探究的な学習>
 自分で考え・推論する
 思考力を育成する
<双方向の授業>
 議論を通し、他者を理解し
 尊重できる豊かな人間性を育成する
<多面的な思考>
 多面的に考え、世界平和に
 貢献できる精神を育成する

以上の3つと照らし合わせたとき、適切なアプローチとはどのようなものなのでしょうか。


・問わずに先例に従う方法(判例的道徳)

これまでの日本の学校では、問わずに先例に従う方法が一般的だったのではないかと思います。

学校のしおりや、ルールブックが配られ、廊下には学校のルールが掲示されています。

・廊下では走ってはいけません。
・授業に関係のないものは持ってきてはいけません。
・5分前行動をしよう。

これは何も日本の学校に限らず、一般的な社会でも当てはまります。

『学びの構造』という本に詳しく書かれていましたが、
判例に従うという裁判が日本では古くから根付いているようです。

何か判断が難しいときには、以前の判例を参考にするわけですね。

こうすれば、安心できますし、後から、「なぜそうしたんだ?」と尋ねられても、

「以前からこうきまっていました。」
「これは学校のルールですから。」

となります。

しかし、本当にこれでいいのでしょうか。

廊下で走ってはいけないと書かれていない駅のホームで走ってしまう。
満員電車の中でお弁当を広げて食べてしまう。
待ち合わせに30分も遅刻してしまう。

こうした子どもが育たないとも限りません。

加えて、学校や大人が見ているときは、なんとなくよい行動をしても、
誰も見ていないところでは「よい行動ができなくなってしまうのではないか」そんな気がしてしまうのです。

・常に根源を問う制定法的道徳


開智学園の理事長は、こんな話をします。

「自分にとっていい。相手にとっていい。全体にとっていい。」
「これを満たすものなら何をやってもいいんだよ!」


以上の考え方は、制定法的な道徳です。

そういえば、私も前職のコンサルティング会社で、

「お客さんとチームメイトに迷惑をかけなければ自由」と言われて仕事をしていました。
ですから、出社時間も退社時間も決まっていませんでした。



匂いつき消しゴムを考えると、

匂いつき消しゴムは、
自分にとって<よい>
相手(となりの席の子)にとっては<よくない>
全体にとっては<気にしない>

こうなりますので、やはり持ってこない方がいいですね。


満員電車の中でお弁当を広げて食べてしまうということを考えると、

満員電車の中でのお弁当は、
自分にとって<よい>
相手にとっても全体にとっても<よくない>

こうなりますので、やめた方がいいですね。


開智望小学校では、何よりも“考えること”を重視していきますので、

常に何がよいのか?という根源を問い、自分にとっても、相手にとっても、全体にとってもよいこと、を探究していきたいと考えています。

いつでも、どこでも、だれとでも、もちろん一人でも
道徳(人間としてのよさ)を考えてほしい、と願っているのです。

追伸

HPではすでに告知しておりますが、2月22日に説明会を実施いたします。

ぜひふるってご参加ください。

http://www.kaichigakuen.ed.jp/nozomi/pg9.html