読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

●過ぎたるは猶及ばざるが如しがBalanced(バランスの取れた人)ではない?!



こんにちは、開智望小学校準備室広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

・2月22日の説明会について

あいにくの雨天の中、多くの方にご参加いただき、心から感謝いたします。
今回は、開智望小学校の敷地内にお車を駐車いただき、バスで来られた方も多かったので、
「やっと校舎できたんだな!」と安心された方も多かったのではないでしょうか。





次回以降の説明会は、
4月から子どもたちが学ぶ様子を実際にご覧頂きながら、
ピカピカの校舎で実施いたしますので、
ぜひご参加いただければ幸いです。

・しくじり先生−尾木直樹先生を見て

「しくじり先生」というテレビ番組をご存知ですか。

「しくじり先生」とは、人生の中で大きな失敗をしたゲストが「こうならないため」の学びをバラエティという形でプレゼンテーションする番組です。

これまでのゲストは、
◆元大事MANブラザーズバンド 立川俊之先生
→何が大事か結局分からなくなってしまった・・・

オリエンタルラジオ先生
→天狗になりすぎてしまった・・・

など、面白く深い授業内容になっていました。

放送時間がゴールデンに変わり、2月15日は尾木直樹先生が登場します。
・しくじり先生−尾木直樹
----------------------------------------------------------------------------------------
◆親に喜んでもらいたい、親の期待に応えたいという意識から過剰にイイ子を演じてしまうこと。→これをイイコ症候群という。
◆三歳児神話を信じるな→3歳までに本を与えると文字にしか興味が持てなくなる。

参照:http://ami-go45.hatenablog.com/entry/2015/02/16/003000
----------------------------------------------------------------------------------------

上記にあるように、
教育者という立場でありながら、子育てを失敗したという体験談を
赤裸々に語っていました。

当ブログをご覧の方は教育ということに対して大変熱心で
「子育ての探究」を日常的に行っていらっしゃると思います。

もちろん私たち教員も日々「小学校教育の探究」を行っています。

しかし、探究すればするほど思いが強くなりバランスを欠いてしまう、ということが
起こるのではないでしょうか。

そんな時、役に立つのが先行研究です。

私たちは、常に「Making the PYP Happen」という国際バカロレア初等教育プログラムの資料に立ち返って考えています。

・IB 学習者像(IB learner profile)のバランスのとれた人Balanced
----------------------------------------------------------------------------------------
<バランスのとれた人Balanced>
→自己及び他者の幸福を達成するために、知性、身体、心のバランスをとることが
重要であると理解します。
参照:Making the PYP Happen
----------------------------------------------------------------------------------------
・子どもたちの知的好奇心を高めようとすればするほど、一方的に話してしまう
・子どもたちの声を拾いすぎるあまり、全体の進行が止まってしまう
・子どもたちを放任しすぎて、何をすればいいか子どもたちが分からなくなってしまう
・子どもたちを管理しようとしすぎて、教員が構える”見えないキャッチャーミット”を目がけた発言しか子どもたちがしなくなる

まさに、過ぎたるは猶及ばざるが如しですね。

◆子どもたちの実態、
◆教員や保護者の願い
◆教材

この3つが有機的につながってこそ、子どもたちは自然と安心しながら熱中して学ぶことができます。

さて、ここまで書いてきて、ふとこんな疑問が出てきます。

そもそもバランスとは何なのか。


----------------------------------------------------------------------------
balance
【名詞】
天秤、バランス、釣り合い。 印欧語根には、2、の意味がある。これがラテン語には、2度、2回、2倍、などの意味に派生した。2つ、または2の倍数のものはバランスがとれるということから、ラテン語から英語には、つり合い、均衡、調和、などの意味に派生した。

参照:http://ejje.weblio.jp/content/balance
----------------------------------------------------------------------------
バランスというと天秤を示すイメージですね。

ですが、私は2という数字は隠れたもう1つのものを見落としている気がしてなりません。

たとえば、尾木直樹先生の例にもありましたが、

3歳までに、文字を教えるべきか、教えないべきか、この2つのバランスを取ろうとします。

しかし、どっちがいいかという議論をしても意見は合わないでしょう。

なぜかというと、どちらの議論にもある程度正当性があり、

文字を教えるべきという考えでは、言語力を早くから身につけさせたいという願いがあり、
文字を教えないべきという考えでは、より広い好奇心を持ってほしいという願いがあります。

そこで、もう1つのものを登場させると議論は対話に変わります。

そもそも、この子はどんな子どもなのだろうか?この子がすくすくと成長するためには何がいいのだろうか?

どんな理論も一般論であり、その子に最適かどうかはわかりません。

探究の中では、まず探究すべき対象を観察し、分析します。

―この子は、よく話すから言語に興味関心があるのかもしれない
―この子は、何でも口に入れてしまうから、広く好奇心が高いのかもしれない

しくじり先生の浅田舞さんもおっしゃっていましたが、
姉妹であっても性格も価値観も異なります。

この子の実態はこうだから(分析と観察)、こんな方法がいい、
と決めることで、2つのバランスから半歩先を行くことができるのではないでしょうか。

ここに行くとしたら(ゴールや目的、目指すべきもの)
こんなやり方がある(先ほどの文字を教えるべきか、教えないべきか)

3つのバランスを取ることが必要ではないか、と思いましたので今日の記事を作成しました。

あなたは、バランスの取れた人をどう定義しますか。

ぜひ、ご意見をお聞かせいただきたいです。何か思いついたという方はぜひこちらのアドレスまでメールを送っていただければと思います。

info-kaichinozomi@kaichigakuen.ed.jp

最後までご覧いただきありがとうございました。

追伸:

尾木直樹先生が「しくじり先生」の中でこんなこともおっしゃっていました。

親の顔色ばかり伺っていた子どもたちは、自分で決めるという経験がないから、
就職活動でつまずくと。

探究活動において主体的に自分でやりたいことを深めていく開智望小学校の子どもたちは、
きっと就職活動の時に「自分はこうしたい」「なぜならこうだから!」と自信をもって語れるな、と確信したのでありました。

また、来週お目にかかりたいと存じます。