●1年生の足し算で探究型なんてどうやるのだろうか?





こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。


Googleで「小学校 1年生 算数 足し算 探究型」と検索したところで、
足し算問題プリントしか表示されません。


さて、子どもたちが登校してくるまで、あと30分。

今日はどんな授業をしようか。

まず考えることは、

1.正解が一つではない課題
2.子どもたちの算数的活動
3.10分以上座っているのはさける
4.難しすぎても、簡単すぎてもダメ
5.きちんと計算はさせる(習得型・反復型は忘れない)


こうした条件です。


教科書を開くとこんなふうです。





<う〜ん、これを電子黒板に移しても、5分で終わる。>

<子どもたちはもっとやりたい!20+10は?と言ってくるに違いない>


さて、どうするか。

計算問題を子どもたちに解いてもらっても肝心の思考がありません。


そこで、他のとある問題集に。



<なるほど、魔方陣か>


2年生になると次のような魔方陣ができます。

1から9までの数字をひとつずつ使って、縦横斜めに足した合計が15になるようにしてください。

→参考

http://www.itmn.biz/20/post.html


1年生ではまだ早いですね。


しかし、工夫すれば1年生でもできそうです。



今日はこれでいこう、と思いパワーポイントで資料を作成し、授業へ。





(登校後)

子どもたちは運動会の練習で疲れているものの、やはり元気いっぱいです。

体育館でドッジボールをする子、
生活科で育てているアサガオに水をあげる子、

そのとなりで、なぜかトカゲを土に埋めている子、

さすが1年生は不思議だ・・・と思いつつ授業が始まりました。


冒頭の教科書問題を終えて、
自作のプリントを渡すと、子どもたちが動き出します。






こうして、見事に魔方陣を完成させました。



個人作業の後は、お互いに考えを共有します。

そして、早く終えた子は待ちに待ったミニ先生。


ピアインストラクションという考え方がありますが、
私の授業では、早く問題を終えた子はミニ先生です。

子どもたちはミニ先生が大好きで、
私よりも教え方上手な子もちらほら。


もちろん、ミニ先生は答えを教えてはいけません。
上手にヒントを出していきます。



そして、こんな様子で考えます。






必要条件を考え、


方陣を作ります。





そこで私はこんな挑発をしました。


「2つの数字だけで作ってごらん!」

「3つの数字だけで作ってごらん!」







出来上がったのは、こんなプリントでした。





前週の授業公開では、

10になる数をたくさん考えた子どもたち


1と3と6で10
2と4と4で10

こうした組み合わせを20通り以上子どもたちは考えていました。


それらの先行知識を組み合わせて、今回の未知に挑むわけです。




・まとめ

Googleで検索してもなかなか探究型の算数の授業は出てきません。

常にアンテナを張って、自分自身が思考し、
子どもたちが動き出す探究型の算数の授業をこれからも
作っていきたいと思います。



追伸:

最近読んだ本で、しびれる名作に出会ったので紹介します。

森岡毅『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 』

とにかく面白いです。


USJをV字回復させた人の本です。

これからの時代を生き抜くまさに未知に挑むプロフェッショナルです。

是非、この本を読んだ保護者の方と語り合いたいです。


それでは、また次回お目にかかりたいと思います。

最後まで長文・駄文をお読みいただきありがとうございました。