●探究の"裏側"(探究の設計図を大公開)〜何をどう考えて探究を行うのか?#1





こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

・探究の裏側を公開

おいしい料理の裏にはレシピがあるように、子どもたちが熱中し、思考し、多くの気づきを得る
探究にも、裏には良いレシピがあるはず。

そんな思いから、開智望小学校の探究の裏側にはいつもレシピがあります。

そのレシピを今日のブログでは公開します。

私の伝える力が不足し、十分に伝わらないかもしれませんが、少々お付き合いください。



見づらい方は、こちら。




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1−1.概要と目的

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探究とは、週に6時間ある「授業」です。
開智望小学校では、毎日「探究の授業」があるのです。

公立の先生や他の私立の先生にもびっくりされますが、
毎日探究の授業があるのが開智望小学校の事実です。

その探究で何を身につけるのか。

それは、知識であったり、概念的思考であったり、スキルであったり、態度であったりと
様々なものです。

(背景にある教育理論などは、別の機会にご紹介いたします。)

探究の授業は、問いを中心に進みます。


その「問い」とは何でしょうか。

それは国際バカロレアに示される「教科の枠を越えた探究テーマです。」

本ユニット(探究の時間週6時間で2ヶ月間かけて行う一定のプロジェクトの名称)では、

How We express our selvesとなります。

すなわち「私たちは意思をどう表現するのか?」

この問いに対して、身につけてほしい考え方・世界観・課題が

セントラルアイディアです。


「身の回りにはメッセージがあふれている。」


この「身の回りにはメッセージがあふれている。」ということを子どもたちがリアリティを持って実感できれば、
探究ユニットの目的は果たされたことになります。


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1−2.方法としての探究の流れ(Lines of Inquiry)

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探究は、6時間/週×2ヶ月ですので、約50時間の授業があります。

その探究を設計図なくして歩むのは危険と言わざるを得ません。

そこで、セントラルアイディアという頂上を目指して、道順を考えます。

それが、探究の流れ(Lines of Inquiry)というものです。

それぞれが、2〜3週間で行われます。


本ユニットでは、まず

L1(最初のライン)が、トイレのピクトグラムです。

LINEのスタンプ
企業のロゴ
交通標識
電車内のピクトグラム


私たちの身の回りには、ピクトグラムがあふれています。


参考:
あなたも使っている絵文字も「ピクトグラム」です!
http://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g006263&OraSeq=547996&ProId=WNA002&SerKbn=Z&SearchMod=8&Page=1&KeyWord=%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%AD%A6

情報伝達手段としてのピクトグラム研究
https://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/document/GinouGijutu/200602/20060215/20060215_index.html


そのピクトグラムのFormから考えていきます。

1)この形は何?どんな意味があるの?どうしてこの形なの?


次にピクトグラムのFunctionです。


2)このピクトグラムの目的は何?誰に何を伝えているの?このピクトグラムのメッセージは?


このように常にクエスチョンベースで探究は進みます。

教員はファシリテーションするだけで、答えを教えることはしません。


次に、changeです。


ここからはL2です。


3)このピクトグラムになるまでにどんな変遷をしてきたのか?

参考:
道路標識の歴史(変遷)
http://www.kictec.co.jp/varieties-road-sign/history/



ここまで子どもたちと考えれば、

単なる思いつきがピクトグラムではなく、


ピクトグラムに以下の条件があることを学ぶでしょう。
1.ピクトグラムは遠くからでもわかる必要がある
2.ピクトグラムはすぐにわかる必要がある。
3.ピクトグラムは忘れにくくなければならない。
4.ピクトグラムは人に不快感を与えないものである必要がある。
5.ピクトグラムは場所によって工夫できる。(京都のトイレピクトグラムは着物を着ているなど)


こうして表象としてのピクトグラムの本質であるメッセージや、
思考の結果として洗練され選択されたものがピクトグラムであると
子どもたちは学ぶのです。


この後、学習者像をピクトグラム化します。


さらに、開智望小学校のロゴやピクトグラムを作成します。


続きはまた、次回のブログで。



見づらい方は、こちら。