□開智望小学校の一年生の作文について

こんにちは、開智望小学校の五木田です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

今回のブログでは開智望小学校の一年生の作文について取り上げます。また、開智望小学校にお子様を通わせているお母様よりご家庭の教育方針をインタビューをいたしましたので、あわせてお読みいただければと思います。まず最初に次の画像をご覧ください。

 

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これは小学一年生の女の子が書いた作文です。私のクラスの探究では世界の偉人について、話す時間がありました。その時にエジソンに興味を持ち、週末に調べて作文にしてきたというのです。

 

まず、なぜこの子はこんなにたくさんの量の作文を書けるのでしょうか。開智望小学校の国語では作文などのアウトプットをする前にマインドマップを使ってメモを作っています。マインドマップはたくさんアイディアを出したり、整理したりするのに向いているthinking toolです。作文指導のときは書きたいことと書きたい順番をマインドマップに記入させています。マインドマップを使うことで、自由に発想できるので、量をたくさん出すことができます。

 

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この子の素晴らしいところはたくさんの量を書ける点だけではありません。

 

圧倒的な量と質

 

この子は1000文字以上の作文を毎週書いてきています。まず、小学一年生が1000文字以上書けることに驚きますが、この子の素晴らしいところは以下のような点です。

 

①理解したことをすぐに表現できる。

②今回得た知識とすでにある知識を繋げることが出来る

 

①理解したことをすぐに表現できる

 

この子はエジソンについて、ほとんど知らない状態で本を読み、わかったことを書いています。大人でも書籍などから得た情報を文章にまとめることは難しい時もありますが、この子はすぐに文章にできます。

 

なぜ、そのようなことができるのでしょうか。

先に挙げたように、開智望小学校の子ども達はまず、考えたことをマインドマップのメモに表す習慣をつけています。文章の頭から考えるわけでなく、まず文章を俯瞰して構成することで、どんなことを書きたいのか、どんなことを書けるのかを整理することが出来ます。

 

②今回得た知識とすでにある知識を繋げることができる

 

「どうしてこんなすごいはつめいかになったかというと、私のよそうは、大村先生みたいに人のためになにかやってあげたいと思うからだと思います。また、「なぜ?」「どうして?」「『しっぱいしたらはずかしい』なんて、かんがえちゃだめ」という思いを持っていたからだと思います。

 

 

これは作文の3ページ目に合った文章です。昨年ノーベル賞を取った開智学園の名誉学園長の大村先生が登場します。この子は大村先生がノーベル賞の快挙を取られたときに大村先生の「人のために研究をする」というエピソードに感銘を受けたそうです。今回のエジソンの伝記を読んで大村先生とエジソンの共通点を見つけたのでしょう。新しく得た知識とすでにある知識が結びつくことによって、より深くこの子の心に今回の知識が刻まれることでしょう。

 

お家での工夫、保護者へのインタビューからわかったこと

 

先日この子のお母様とお話をさせていただく機会がありました。思わず私はこの子がどうしてこんなに好奇心と素晴らしい感受性を持ち、しかもそれがしっかりと理解し、表現できるのか、ということを質問してしまいました。

 

そのお母様がいうには

①本を好きで、たくさん読んでいること

②私(教員)に自分の考えを聞いてほしいから一から説明するために丁寧に説明の文章を書いていること。

 

という二点が印象的でした。本を読みインプットをたくさんし、その上で読んでもらう人を想定しているからこのような素晴らしい作文が出来上がるのだろうなと思いました。また、開智望小学校に入ってからいろいろなことに挑戦するようになったともお話がありました。

 

 

そのお母様はお話の最後に

「いろいろ試したり、声掛けで迷うことはあるけれど、『ほめて伸ばす』という方針は一貫していきたい」

 

とお話されていました。ちなみにこのお話を聞いた日、ずっとこの女の子はずっと挑戦していた逆上がりができるようになったそうです。

どんな方法にも一長一短があるかと思いますが、この保護者の褒めて伸ばすは「おだてる」ではなく「この子ができていることを見つけて認めてあげる」ということなような気がしました。人間は一つできるようになったことがあり、自分と他者から認められると次のステップを求めるようになります。その結果、作文や逆上がりが出来るようになったのではないでしょうか。

 

また、そのお母様はお子様を信じて、いろいろな側面で見ているから、「おだて」ではなく、「いいところを見つける」ことが出来るのだろうなと思いました。

 

私も教員として子どものいろいろな面を見て、認め、伸ばしていけたらと思います。