●観察力と洞察力の話~写真から考える教師としての保護者としてのサポート

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。
いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

・観察力と洞察力の話

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

いよいよ説明会が迫ってまいりました。異学年齢学級がスタートしたので、異学年齢ですごす様子をお伝えすべく写真や動画を撮影して準備を進めています。

 

いろいろな授業を覗いては、写真を撮っているのですが、そうするとたくさんのことを発見します。

 

 

 

 

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さて、ここに1枚の写真があります。

あなたは、この写真から何を発見しますか。

そして、教員として保護者としてどう子どもたちをサポートしますか。

 

10秒ほど考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・観察結果

たとえば・・・

 

1)並んでいる2名の男子は給食を残している

2)列に並んでいる子と並んでいない子がいる

3)机と机の間が子どもの身体2名分くらいしか空いていない

 

他にも観察すればするほど発見できることがあると思います。

 

 

かつて、カエサルはこういいました。

 

人間はみな自分の見たいものしか見ようとしない。

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その言葉をいつも胸に刻み、「困っている子はいないか。険しい顔をしている子はいないか。」という目で子どもたちを見ています。

 

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4月当初は、バケツを机の上に置いていました。

すると、子どもたちの中には背が届かない子がいました。

 

そして、今度はイスの上にバケツを置きました。

すると、ある日バケツがイスから落ちて残飯がこぼれてしまいました。

 

次の改善として、床にバケツを置くようにしました。

 

 

他にも、順番にこないでどんどんバケツに群がっているため、バケツから残飯がこぼれる事態もおきました。そこで、一列に並ぶようにしました。

 

また3年生に手伝ってもらい1年生に片付け方をレクチャーしてもらうようにしました。

 

 

 

 

さて、給食を残す子が多いということはどんな原因が考えられますか。

 

 

 

 

食べる時間が少ないのかもしれません。⇒開始時間を早める

お話していて食べることに集中していないのかもしれません。⇒もぐもぐタイムの導入

体調が悪いのかもしれません。⇒昼休みは教室で過ごすように促す

 

どれが合っているのかよく観察しないと見えてきませんね。

そして、上記の「⇒以降」が教員としてのサポートです。

 

 

・PYP(国際バカロレア初等教育プログラム)の観察力

 

Observing 観察

Using all the senses to notice relevant details.

関連する細部に気付くため、すべての感覚を発揮すること。

『Making The PYP Happen』より

 

PYPのResearch skillsの中には観察が入っています。

子どもたちは探究の中で「よーく見てじっくり観察すること」でいろいろなことを発見します。

子どもたちは観察を通して疑問を持ったり、興味を持ったりします。

 

私たち大人も子どもたちをよく見ることで子どもたちをより発見できるのではないでしょうか。

 

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さて、この写真からはあなたは何を発見しますか。

そして、どう対応しますか。

 

 

 

 

 

 

教員が一方的に前に立つだけの授業では、子どものことを観察することは難しいですね。

開智望小学校のやり方である子ども主体のグループワークを中心とした学びでは、

子どもたちのことをよく観察することができ、適切なサポートを取ることが可能となります。

 

2名の女の子がお話している場面では、

聞いている子の机の上に本があって気になってしまっているので、

⇒本をしまうよう指示する

⇒身体全体を話している子に向けるよう促す

 

 

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この写真はいかがですか。

 

画面を見ている子がいる一方、私の方を向いている子もいます。

もしかするとイスを持って、画面の前まで近づいた方がよいのかもしれません。

また、筆箱を触っている子がいるので、机の中にしまった方がよいのかもしれません。

 

 

・目に見える範囲を見る観察力と目に見えるものから目に見えないものを見抜く洞察力

 

写真を通して、観察することの大切さを今回はお伝えしてまいりました。

 

しかし、観察するだけでは不十分です。

 

子どもたちには観察するだけではなく、本質を見抜く洞察力を身に付けてほしいといつも願っています。

 

そのためには率先垂範で自分自身が洞察力を身に付けたいところです。

 

★どうすれば目に見えるものから目に見えないものを見られるのでしょうか。

 

 

これは私も勉強不足で大それたことがいえません。

 

かつて私が尊敬する教員に言われた言葉があります。

 

「埋もれている子を大切にしなさい」

 

 

いつも自分は何かを見落としているのではないか。

見えていない部分があるのではないか。

 

こうした危機感を持つことが洞察力を高めるヒントなのかもしれません。

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。