読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

●映画『真夏の方程式』の中における探究とCQ=Curiosity Quotient(好奇心指数)

夏休みに入りました。

 

子どもたちは今頃色々な場所にお出かけしたり、近所のお友達と遊んでいるでしょう。

開智望小学校では夏休みの課題として自由研究に取り組みます。

 

望小では、自由研究といわずに「夏の探究」と言っています。

 

それはなぜなのでしょうか。そこにどんな意味を込めているのでしょうか。

 

そもそも探究とは、探求とも研究とも異なります。

 

研究:[名](スル)物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/69387/meaning/m0u/%E7%A0%94%E7%A9%B6/

探求:[名](スル)あるものを得ようとしてさがし求めること。さがし出して手に入れようとすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/139760/meaning/m0u/

探究:[名](スル)物事の意義・本質などをさぐって見きわめようとすること。

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/139761/meaning/m0u/

 

探求は「答えがある前提」で、探究は「答えがあるかわからない前提(もしくは答えが複数存在する)

 

研究と探究の違いは、難しいですね。

研究は「より実践的なもの」、探究は「より思考を伴うもの」というニュアンスが強いです。

研究者と探究者の違いは? - 「研究」⇒「物事を詳しく調べたり、深く考え... - Yahoo!知恵袋

 

さて、これを読まれているあなたは、子どもの頃、自由研究が得意でしたか。

 

すぐに「得意でした!」といえる方は少数派かもしれません。

 

また、小学校1年生の時は得意だったのに高学年に上がるに連れて苦痛になっていったという方もいるのではないでしょうか。

 

せっかく好きなことをしていいのに、好きなことをするのは意外と難しいですね。

 

開智望小学校では次のご紹介するようなハンドブックを使い事前学習と事後学習に力を入れています。

 

f:id:kaichinozomi:20160726113133j:plain

 

このハンドブックには、大学院で研究していたメンバーなどの叡智が結集しています。(言いすぎかもしれませんね。。。)

 

好きにやってごらん!と言いっ放しにしては、子どもたちは動きません。

 

子どもたちに自由にやらせる

かつ、物事の本質を考えるきっかけにする

 

この2つを同時に満たす探究を子どもにやってもらうサポートをするのが

私たち教員の役割です。

 

そこで、夏の探究をする上で非常に参考になる教材があるので、今回のブログで紹介したいと思います。

 

すでにご存知の方も多いと思いますが、こちらです。

福山雅治 ガリレオ 「真夏の方程式」 予告

 

帝都大学の物理学の准教授である湯川学(福山さん)が事件を解決する映画です。

その中に理科嫌いの少年と一緒にペットボトルロケットを飛ばす実験のシーンがあります。

 

f:id:kaichinozomi:20160726113609j:plain

参照:

http://amuraba.blog.fc2.com/blog-entry-1075.html

 

「理科なんて何が面白いの?」と言い放つ少年と一緒に湯川教授が実験をするのです。

 

f:id:kaichinozomi:20160726113709j:plain

参照:

http://www.cinemawith-alc.com/2013/08/galileo-movie.html

 

[目的]200m離れた地点の海底の素晴らしい海の景色が見たい

→少年は船でその地点に行くことができません。

 

[アプローチ]ペットボトルロケット+テレビ電話機能付き携帯電話

→何度も実験していく

 

映画をご覧いただくとわかりますが、この中には探究のエッセンスが詰まっています。

 

【動機付け】→【疑問出し】→【仮説】→【検証】

 

なんとしても海の景色が見たい!という強い動機付けのもと

湯川教授と少年は何度も実験を繰り返します。

途中で失敗を繰り返しながら、だんだんと<最適解>に近づいていくのです。

 

答えをすぐに求めないで、失敗をしながら、今までの経験や知識を駆使して問題を解決していく。

 

こうしたリアルなプロセスが映画の中に鮮明に描かれています。

 

ぜひ、お時間があればご覧になってください。

 

・まとめ

 

CQがIQ,EQと同じくらい大事な時代に

CQがIQ,EQと同じくらい大事な時代に - 本山勝寛: 学びのすすめ

 

この本山さんのブログにもあるように、最近は、IQ,EQはもちろん「CQ=Curiosity Quotient(好奇心指数)」が高い人が世の中で求められています。

 

今までの日本の教育も大変優れたものですが、

やはりCQにおいて必要となる知的好奇心・ハングリーさ・諦めない心などは

なかなか今までのやり方では育まれません。

 

ぜひ、夏休みの探究という機会に、CQを高めてみるのはいかがでしょうか。

何度も失敗しながら、どんどん試行錯誤していき最後は目標を達成する。

それで終わりではなく、そこに物事の本質を見出す。

 

その中で色々なスキルや考える力を育む。

探究とはとても豊かなものですね。

 

もちろん探求と研究を否定するつもりはありません。

しかし、私たちは思考を伴い、物事の本質を追究する「探究」を目指しているので、

その点をご理解いただければ幸いです。