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●コンセプトのもつ"位置エネルギー"が"運動エネルギー"に転換される。

まずは、3つのニュースをご紹介しましょう。

 

toyokeizai.net

 

synodos.jp

 

www3.nhk.or.jp

 

この3つのニュースはIBのPYPにおけるコンセプト「Connection」で考えるとつながっています。

 

今日(2016/8/3)からamazon和書12万冊以上、洋書120万冊以上が読み放題になるサービスを日本でも開始しました。

 

私もさっそく朝から色々な本を読んでいます。これまでせっせと購入してきた本が数多く存在するので、<くやしい>と思いながら新たな世界の幕開けを感じます。

 

テレビはだんだんと中心でなくなり、周辺のBSスカパーやアメーバTVなどを若者は見るようになりました。音楽はCDからitunesへ、そして月額聞き放題サービスに転換。映画やDVDもだんだんとHuluやnetflixに移行しています。

 

これにより、ビジネスの世界もどんどん変わっていくのでしょうね。

 

上記の2つ目の記事はこの本についてでした。

 

 

2030年、汎用人工知能が開発されると技術的な失業が起こり、多くの人(悲観的に見ると9割の人)が仕事を失う。それによってベーシックインカムが必要となるという内容です。

 

1.人類対機械の最近の話題は?
2.人工知能がどう進化するのか?何が可能で、何が不可能なのか?
3.2030年まで特化型人工知能がどのように雇用を奪うのか?
4.汎用人工知能後の世界はどうなるのか?どう生き抜くべきか?

 

こうした内容が書かれているのでとってもおすすめです。

 

続いて3つ目のニュースです。

 

新学習指導要領では、アクティブラーニングが導入されます。

アクティブラーニングとは何でしょうか。

 

【アクティブ・ラーニング】(p3、4、9) 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。(用語集 文部科学省

 

これまでとは異なる学修のスタイルですね。

 

7月の学校説明会では理事長補佐の北村より、アクティブラーニングについての開智望小学校での考え方についてご説明いたしました。

 

アクティブ・ラーニング利点

  • 思考力や調査能力の向上,知識獲得といった【学習成果の向上】(回答例: 考える力が付いた,自分以外の人の意見が聞けて知識が広がった),
  • 協調性,質問,発言,議論等の【協同作業のスキルの向上】(例: 協調性を学んだ,自分の思ったことが言えるようになった),
  • 【役割・責任に対する意識の向上】(例: 責任感(自分の役割の重さ)を感じた,役割分担の大切さが分かった),
  • 【主体性・能動性の向上,及び達成感 獲得】(例: 自分たちだけでなしとげた,少人数なので意見交換が活発であった)の 4 つの上位概念が抽出された。

参照:

http://www.kaichi.ac.jp/wp-content/themes/kaichi2/images/library/kiyo15/kiyo15_08.pdf

 

開智国際大学の寺本先生の論文からの引用です。

 

開智望小学校が開校して以来1年4か月程度ですが、その効果を保護者の皆様は少なからず実感されているはずです。

 

しかし、メリットばかりなのでしょうか。

 

アクティブ・ラーニング問題点

  • 【活動に関心が持てない】 (例: 興味関心が違った,意味のないことをやらされた),
  • 【教師の指導の在り方】(例: 先生がしっかりしていないと遊んでしまう),
  • 【グルー プのメンバーの関係性】(例: グループ内で仲のよい子が中心,意見を言っても取り上げられず理不尽なこともあった),
  • 【責任・役割分担が不明瞭】(例: リーダー的な人がいないとまったくためにならない)
  • これに加えて,橋本(1994)を引用してグループ学習 の問題点を検討した出口(2001)は,【集団活動による学習成果の低下】(例: 「力のある子の追求を鈍らせる場合あり」,「集団思考により,むしろ低い考えが出る可能性あり」)を指摘し,グループ学習においては,課題内容に対する指導のみではなく,学び方の指導(グループ学習の進め方や対人関係に関するスキルの指導)も 必要であると主張している。
  • 町・中谷(2014)も,単にグループを組ませて活動をさせても,それだけでは協同学習は成立し難いとしたうえ で,協同学習成立のためには,教師が具体的な方略をもって意図的に介入することが重要と述べている。

同じく寺本先生の論文で示されている通りアクティブラーニングには、問題点もあります。

 

そこで国際バカロレアの登場です。

 

3. 国際バカロレアのプログラム:文部科学省

 

私たちは開校準備室時代からずっと、アクティブラーニングを本当に子どもたちにとって良いものにするために研究を重ねてきました。

 

アクティブラーニングとは、ともすれば活動あって思考なし、になってしまいます。

 

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

 

 

もしご興味がある方はこちらの本から、ぜひご覧になってみてください。

 

国際バカロレアがやろうとしていることが見えてくるはずです。

 

だんだんとブログが長くなってまいりました。

タイトルの<●コンセプトのもつ"位置エネルギー"が"運動エネルギー"に転換される。>ということについて、これから書いてまいりたいと思います。

 

少々お付き合いください。

 

国際バカロレアはアクティブラーニングの長所を伸ばし、短所を補う優れたフレームワークです。

 

 

この本の楠木先生の言葉によると「位置エネルギー」を持っています。

 

国際バカロレアのコンセプトは、探究心と知識と思いやりのある若者を育てよう!というもの。

そのために知識と概念とスキルと姿勢、行動まで明記されています。

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

 

kaichinozomi.hatenablog.com

 

これまで何度もブログでもお伝えしてきた通り開智望小学校の探究には大きな長い戦略ストーリーがあります。

 

楠木先生は、上記の本でこうおっしゃっています。

 

ストーリーは組み合わせ+順序である。

 

私たちは子どもたちが立派な大人になるまでに、探究心や知識や思いやりがある人物に育ってほしいと願っています。

 

それはある意味「位置エネルギー」です。

そこにむかって皆(保護者と教員と地域の方々と子どもたち)が一丸となって行動を共にします。

 

そもそもアクティブラーニングとは、方法であり、目的が明確化されません。

私たち開智望小学校(開智望中学校、開智望高校)は「国際社会に貢献できる心豊かなリーダーの育成」というビジョン(コンセプト)を掲げ、日々動いています。

 

しかし、そこには戦略ストーリーがなければなりません。

 

繰り返しますが、ストーリーは組み合わせ+順番です。

国際社会に貢献できる心豊かなリーダーの育成」を分解し、

 

リーダーは当然知識もいるし、好奇心もいるし、思いやりもいるし、

英語も話せなきゃいけないし、コミュニケーションスキルもいるよね。

 

それを授業でも行事でもフィールドワークでも高めないとね。

 

そうするとプランが大切だよね。

 

こうして教員が日々話し合いを重ね、組み合わせだけではなく「順番」も考えています。

 

1年生が探究をするとしたら、こうだよね。2年生だったらここまで認識を深めよう。

 

こうした運動エネルギーが子どもたちを育てるのではないでしょうか。

 

どこかわかりにくくなってしまったかもしれませんので、最後にまとめです。

 

・まとめ

変化が激しい時代でますます未来は不透明で不明確になる。

(今までのやり方は通用しない)→すべてのものが無料に近づくのに、生活するのにお金はかかるなど

それによって教育は変わろうとしている。→アクティブラーニングの導入

しかし、教育はなぜ(WHY)、何を(WHAT)変えるのか、わかっていても方法がない。(HOW)→アクティブラーニングはHOWだが、それでは問題点も多い。

 

そこで、国際バカロレアのPYPは包括的でありながら、きちんと「組み合わせ+順番」が考えられている。

 

ここでは語り切れませんので、詳しくは9月以降の説明会でお話しできれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

追伸:

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

この本も考えさせられることが多い名作でした。