開智望小学校の劇づくり~2年生の女子の成長

こんにちは、開智望小学校広報担当の野口です。

いつも開智望ブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、毎回開智望小学校の教育について紹介しております。

 

・劇づくりの総監督のお話

以下、2年生の女の子=総監督 Sさん

 

Sさん「ママ、私、学年リーダーになれなかった。」

お母さまによると、その後Sさんはポロポロ泣き出したとのこと。

 

お母さまの言葉

「でもさ、3年生になっても、学級委員に立候補するチャンスはあるし、今回なれなかったのはSに何が足りなかったのか考えるいい機会じゃない?!」

「ところで、なんで学年リーダーになりたかったの?」

 

Sさん「みんな全員がケアリングして、協力しあって、仲良くすごせるクラスにしたい!」

 

お母さまの心境「保育園では、おとなしかったSさんがリーダーに立候補するなんて・・・想像もしていなかった」

 

Sさんは、とても明るく元気に学校に通っています。私とのコミュニケーションノートの中で算数の問題を解いてみたり授業中みんなで考えたい問題を作ってきたりします。

 

私は3学期の学年別リーダーを選出するときに、他の学年の推薦で選出しました。

残念ながら選ばれなかったSさん。劇づくりでは何かしらのリーダーをやってほしいと願っていました。

 

・総監督の仕事とは?

 

開智望小学校では開智望発表会を行います。今年度は3月です。ゼロから劇を作ります。

 

3・2・1年生が一緒に劇を作るのは並大抵ではありません。

主役、ナレーター、様々な配役を決めています。

 

まずはブレインストーミングでどんな話にするか考えてから、

主題、プロット、セリフと考えていきます。

 

私のクラスでは、ストーリーとプロット、配役がだんだんと決まってきて、つい先日台本バージョン1が完成しました。

 

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このスライドを使って先日の説明会でも私のクラスの劇についてお話ししました。

 

主人公のユウキくん、そしてナナミちゃん。

※ユウキくんはRisk-TakerのLearnerProfileから来ています。

 

ある日ナナミちゃんは、のぞみちょうに引っ越してしまいます。

引っ越してしまってから半年経った頃、ナナミちゃんからバレンタインのチョコが届きます。

どうしてもお礼がしたいユウキくんは秘密の森を抜けて、ナナミちゃんに会いに行きます。

しかし、その秘密の森には恐ろしいヘビがいます。果たしてユウキくんは恐ろしい森を越えて、ナナミちゃんに再び会うことができるのでしょうか。

 

総監督の役割は、劇全体のプロデュースです。

上記のストーリーを具体化し、それぞれのセリフとテーマの整合性を図ります。

 

劇づくりでは最初に全員でセリフを作りましたが、最後の仕上げは有志数名で完成させました。

 

その時、冒頭に登場したSさんは、こんなことを言うのです。

 

Sさん「ねえ、のぐ。みんなに見た目で かってに 決めるんじゃなくて、しらべたりしてから、見た方がいい、ということを伝えたくても この劇をやりました!って最後にナレーターが言った方がいいんじゃない!?」

 

私は本当にびっくりしました。2年生がこんなこと言えるのか、と。

 

・セリフと主題

 

この話を通して何が伝えたいのか。それが主題であり、国語の深い読みでは、その主題を掴むことが大切です。

 

これは動物の話しではなくて、人間にどんなメッセージを伝えたいのか。

 

雪わたりを読んで、人と動物の心の交流が理解できれば小学校5年生ではOKですね。

そんな高度な主題理解を2年生の女の子ができてしまっているのです。

 

そして、セリフ作りのラストでは、上記のSさんの想いがきちんとセリフとして具体化されています。

 

本番を是非お楽しみになさってください。

 

本質を考える時は、「もしそれがなくなったら、それでなくなってしまうものは何なのか?」という問いが有効です。

 

会社組織などの本質は「理念」であり、それがなくなったら組織がある理由がなくなってしまいます。その理念を体現するのが社長やリーダーです。

 

総監督とは、劇づくりのリーダーです。大きな声が出せるとか、演技が上手とかそんなものは二の次です。本当に大切なことから目を逸らさないSさん。彼女の今後の成長が本当に楽しみです。

 

ぜひ開智望発表会をご期待ください!