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開智望流、思考力・発信力を育てる「全員発表」! その2

こんにちは。開智望小学校の五木田です。

今回は前回のブログの続きです。

kaichinozomi.hatenablog.com

前回のブログでは私の受け持っているクラスはどの教科でも、毎時間、全員が発表することができ、全員発表を行った時の効果をお伝えいたしました。
今回は「どのようにしたら積極的に全員が発表できるか」というテーマでブログを書かせていただきます。

今回のテーマで読者の皆様にお伝えしたいのは、
この学び方は学校教育だからできる学びであり、テストの点数だけでなく、主体性や論理的な思考力、想像力などは学校教育だからこそ伸ばせる力だということです。


<全員発表までの仕掛けーオープンエンドな問いー>
どのような課題、質問にも全員発表を行うわけではありません。
今回は1年生の「たぬきの糸車」という物語を例にとってご説明いたします。

 

 

物語の冒頭には次のような文章があります。

 

むかし、ある山おくに、きこりのふうふがすんでいました。山おくの一けんやなので、まいばんのようにたぬきがやってきて、いたずらをしました。そこで、きこりはわなをしかけました。        

 

まずは「むかし、ある山おくに、きこりのふうふがすんでいました。」という文章だけを抜き出し、分解します。

 

この一文を子ども達は以下のように分解をしました。

 

むかし/ある山おくに、/きこりのふうふが/すんでいました。

 

そこで子ども達はメモにここから想像できることを書き、お互いの意見を見合います。

そしてお友達の意見をみて、いいと思ったら自分の意見に反映させたりします。

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お友達の意見と自分の意見を心の中で対比し、選択することで常に多様性の中に身を置き、自分の意見を更新していく姿勢が身に付きます。

 

また、自分の意見とお友達の意見が同じであれば、自信にもなり、発表する勇気も持てます。

 

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<実際の子ども達の思考>

この分解された文章の一部分を根拠に子どもたちは

 

「山おくだから、人があまりいないんじゃない?」

「きこりということは、周りに木が多いところにすんでそうだね。」

「木が多ければ日中はあまり日が当たらなそうでさむそうだね。」

 

といった想像力を駆使した発言をします。

 

次に「山おくの一けんやなので、まいばんのようにたぬきがやってきて、いたずらをしました。」を分解し、同じように想像します。

 

「たぬきができるいたずらだから、食糧をぬすんでしまうことかな」

「それともおどかしたりすることかな」

「たぬきが毎日するいたずらだから、きこりの夫婦が死んでしまうようないたずらではないと思う」

といった意見が出てきます。

 

そうすることで、書かれている文章を根拠にしつつ、子ども達は「論理的な想像」を巡らせます。

 

このように世界観を理解することで登場人物の行動や心情をより深く理解することができます。世界観を想像する機会を毎日もつことで、高学年になった時、行間を読めるようになります。

 

<大学生になった時に>

自分自身の専門を持ち、大学などで研究をしたりすると必ず「古典」「名著」と呼ばれるものに触れる機会があります。また、以下のようなブックガイドが出版されている通り、高等教育の恩恵を享受するには以下のような書物を自分なりに理解し、解釈する力が不可欠です。(ちなみに、以下のようなブックガイドにはドストエフスキーカラマーゾフの兄弟マックス・ヴェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神などが紹介されています。)

 

www.amazon.co.jp

 

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「自分の子どもがどの高校・大学に入るか」という問題は保護者の皆様であれば誰もが考える問題だと思います。

 

しかし、私は「大学生になった時に、様々な書物を自ら読み、理解し、解釈できる力があるか」どうかが非常に重要な問題だと思います。

 

有名大学に合格したとしても、自分自身の専門を見つけられなかったり、自分自身の専門性を高める素地がなければ有名大学で学ぶ価値も半減してしまいます。

 

なので幼少期から主体的に本の世界に主体的に入り込み、楽しさを知り、器を大きくしていくことこそ、生涯学習者としての素質だと考えています。

 

冒頭に書かせていただいた通り、全員発表は学校教育だからできる方法であり、学校教育だからこそ主体性や論理的な思考力、想像力を育めると考えます。1冊、1行を読み込み、自分の考えを更新していくためには自分の意見をもち、多様な意見と対比する機会が必要です。

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(全員が自分の意見を持てるので、1年生ながら400字詰め原稿用紙にびっしりと自分の考えを書くことができます。)

 

 

1年生なりに自分の意見を持つことができる開智望の子ども達。

彼らが大人になった時どのような主体性、論理的な思考力、想像力を持った大人になるのか今から楽しみです。

 

 

-説明会情報-

2017年3月5日(日)に東京の聖学院小学校にて城北・埼玉・千葉・茨城地区私立小学校合同説明会に開智望小学校も参加いたします!

 

✓城北・埼玉・千葉・茨城地区私立小学校合同説明会HP

www.shiritsushou-is.com

次回の学校説明会では「東大・京大・高校単身留学の子どもを育てた母」母学アカデミー学長河村京子講師をお招きし、講演会を行っていただきます!

 

✓河村京子講師HP

haha-gaku.com

 

✓第1回学校説明会 予約フォーム

docs.google.com